18:20ごろ、原宿駅から代々木公園横を通ってNHKホールに向かってたんだが、同じ方角を目指し、手にはコンビニ袋を提げたラフな服装の外国人がぞろぞろと。近づくとイタリア語で話してたからもしかしてスカラ座の楽団員??この時間でも急ぐでもなく余裕なのはさすがイタリア人だ。(笑)
NHK音楽祭2009 開幕 ~オーケストラが奏でる故郷の名曲~ITALY 2009年9月10日(木)19:00@NHKホール ダニエル・バレンボイム指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団 ヴェルディ「レクイエム」 ソプラノ:バルバラ・フリットリ メゾ・ソプラノ:エカテリーナ・グバノワ テノール:ヨハン・ボータ バス:ルネ・パーペ 合唱:ミラノ・スカラ座合唱団 合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ 対向配置。怒りの日では3階の左右にバンダ隊(←日本人のトラみたいだった)。 やっぱりすごいのは合唱。そしてフリットリ、ベル・カントの女王! 合唱、出だしの男性”Requiem”のRの音が出る前からRを巻く空気、Fの音が会場にまで届く。 先日の戦争レクイエムの合唱や、スウェーデン放送合唱団の対極にある合唱団というのか、前者が1本の絹糸のような細く均質で統一された透明感のある歌声なのに比し、スカラ座は全メンバーが自分の個性でぶっとばしそのフルスロットルでの衝突の中で昇華された歌声といえようか。 第1ソプラノ、第2ソプラノ、メゾ、コントラルト、第1テノール、第2テノール、バリトン、バス、全部で合わせて総勢104名。 怒りの日では独白、つぶやくような歌声。サンクトゥスではバレンボイムも合唱にお任せ。でもリズムがずれない。 リベラ・メのラスト、ドン・カルロのラストシーンがかぶる。 でもミーハーな私はパーぺ様、あとティムパニ前に位置した2ndVnの男性!アルマーニのモデルみたいだった。プログラムにはメンバーの名前しか載っていないためどなたかは不明だが、名前と序列からみるとフランチェスコさんか??? ソリスト陣ではフリットリが好調。声はいいわ、美しいわ!栗色の髪、前髪をぴっちりと片分けにしてあとはストレートに肩に落としており小顔が引き立ちます。なのに意外に(かなり)体格はいいんですね。(欧米の歌手って体格よくても顔小さいし足細いよな。)これまたブラウンの衣装が映えて美しいこと。 メゾ・ソプラノは当初のソリスト、ルチアーナ・ディンティーノ氏が”来日後のどを痛め歌うことが出来なかったため”代役のグバノワさん。ロシア人。バレンボイムの指揮で何度もレクイエムも歌っており不安はなし。今回のアイーダのアムネリス代役にも急遽キャスティング。バレンボイム指揮のスカラ座の7月、テルアビブツアーでアムネリスとヴェルレク歌ったらしいので、もしかして今回の代役は確信犯か。 テノール・ヨハンさんはオペラからそのまま抜け出してきたような風貌。艶とか響きではなくストレートな歌声。(アイーダでは前半2日のラダメス役) パーぺさまは少々抑え気味、というよりもこの曲自体バスは大人しいのだな。 でもやっぱりすごかった。 惜しむらくは、ってか許せないのは、終わってすぐ拍手した奴。そしてそれにつられて拍手したさらに1名。 配布されたチラシには”本日演奏される《レクイエム》の終わりは、音楽の余韻を堪能していただくコンサートでありたいと考えております。来場の皆様にはその雰囲気をお楽しみいただければ幸いです”と記載された、その上に、あんなにあんなに、場内アナウンスでも同様のフレーズが繰り返されたというのに!(怒) ”余韻を楽しむ”じゃわからんのかね、「終わってすぐ拍手しないで」とはっきり言わんと。 私の頭のなかでは怒りの日の大太鼓が鳴り響いたですよ。 今日の演奏はFMでも生放送。今後今月28日(月)にはBS2クラシックロイヤルシートでAM1:00~4:00、11月7日(土)PM11:00~AM2:00BSハイビジョンのウィークエンドシアターで放映予定。
by felice_vita
| 2009-09-10 22:51
| 海外オケ
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