ウィーン・ヴィルトゥオーゼン@サントリーホール

7月のPMFから続いていた連勝(ブラヴォーな演奏会)ストップをかけるのがまさかこの公演になるとは・・・

2009年10月12日(月・祝)
ウィーン・ヴィルトゥオーゼン@サントリーホール

モーツァルト:フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調k.315
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 k.201
R・シュトラウス/ハーゼネール編:もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル
 (交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」より)
ビゼー/プルヌ編:カルメンファンタジー
ヴェルディ/バッシ編:リゴレットファンタジー
R・シュトラウス:ばらの騎士ワルツ
J・シュトラウス2世:アンネン・プルカ
J・シュトラウス2世:ウィーン気質

アンコール
ハンガリー舞曲第1番
トレッチ・トラッチ・ポルカ

メンバー
V・シュトイデ(コンマス、Vn、1971ライプツィヒ生)、H・グロー(2nd Vn、1976ヴァイツ生)、E・ランダラー(Va、1974ザルツブルク生)、F・バルトロメイ(Vc、1946グラーツ生)、J・ニーダーハマー(Cb、1954リンツ生)、W・アウアー(Fl、1971フィラッハ生)、H・ヘルト(Ob、1969ツヴェットル生)、E・オッテンザマー(Cl、1955ヴァレルン生)、S・トゥルノフルキー(Fg、1959プラハ生)、W・ヴラダー(Hr、1969ウィーン)、J・ヤンコヴィッチ(Hr、1984クロアチア生)

4月のマスターズ・プレイヤーズでウィーンフィルコンマスのシュトイデさんのメンコン・ソロ(あまりにも絶品すぎ)を聴いて即プレオーダーで予約、1F一桁列真ん中ゲット、今日の日を指折り数えてきたのですが・・・

演奏のテクニックはすごいんですがそこに気持ち(モチベーション)が伴っていないっていうのかな。
1曲目はフルートソロの音楽、ここまではよかった。この次のモーツァルトNr29からですよ、微妙な雰囲気が漂いはじめたの。1楽章が終わったところで拍手が入り(しかも1階席の半分近かったとも思える大音量)、「ええっ?」と思ってたら2楽章終わったところでも拍手が入って・・・さすがに4楽章は演奏側がかなり「次も音楽の続きです」的雰囲気をもって演奏してたのでここで拍手は入らなかったのだけど、、、 
後半、カルメンファンタジー(フルートソロ)。
前半、1曲目で見事なソロを聴かせてくださったアウアーさん、私もこの曲をフルートソロで聴くのは初めてだったのですが、あぁ、セギディーリャの前で拍手が入りかけ、でもここで拍手したのは1,2人だったので何とか未遂で終わったものの決定的になったのはリゴレットファンタジー(クラリネットソロ)。
音楽が終わってないのに、フルートが入ろうとしたところで拍手が入り、オッテンザマーさん、思わず「すみません、ちょっとまってください」と日本語で。
そうなるともう演奏者のテンションも下がってしまい、なんだかな~のしまりのない演奏会になってしまった感じ。聞き手の私がこれなんだから、演奏者側の消化不良感はさぞかしかと。

アンコール2曲目の紹介をCbニーダーハマーさんが日本語でされた後、すかさずシュトイデさんが(これも日本語)「これで終わりです」宣言、会場は笑いに包まれたものの、Clオッテンザマーさんの日本語アナウンス同様わかるひとにはわかる、”これは笑うところじゃないよぉ・・・”
っていう感じで、なんとも消化不良なかんじで終わってしまった本日のコンサートでありましたよ、トホホ。
特別協賛タマホーム、ここで家をたてた人が招待で大量に入っていたのかはなぞですが、普段クラシックの定期で感じる雰囲気とはまったく異質の空気。

メンバーの名誉のために付け加えておきますが、演奏技術自体はさすが、のもの。超絶技巧を駆使し演奏されるのですがそれがなんだか義務感でやっているようで、、、後半は明らかに不機嫌っぽかったし。(Vn、Cl
、Fl)
これから日本ツアー(のうち本日のプログラムに掲載されていたもの)は13日宮城、16日福岡(この2回は地元の団体が共に出演)、17日兵庫芸文、18日矢掛(って岡山じゃん)、と続くわけで、メンバーのみなさん、どうかすべてがすべて、ウィーンフィルの本公演を聴くような客層じゃないってことをわかって、普通の、クラシック音楽に入れ込んでいるひとがすべてじゃないっていうのを理解して、そういうところで演奏することを楽しいと感じて演奏してもらいたいものであります。。(芸文は1曲目以外は同プロ。頼むからへんなところで拍手しないようにペーパー配ってくれ!)
確かいずみホールはウィーン音楽祭(だったかな)企画の一つで演奏会入ってたと思いますが、(友人が行くのです)ここでは今回のメンバーの皆様にも姉妹ホールであるこのいずみホールの雰囲気を楽しんでいただきたい、と心より思うのでございます。

でも考えたらかの地、オーストリーでもそこまで国民全てがクラシック好き、音楽を理解しているかというとそうでもないかとも思うので、これはちょっとうがった見方かもしれないですね。私の後ろのおじいちゃんはクラシック初心者っぽかったけど本当に楽しんではったみたいやし。

といいつつも嗚呼。
まるでCS出場を逃した阪神を思う気持ちで本日の公演を振り返っております。
でもばら騎士はよかったし、ウィーンならではの演奏を聞かせてもらったし、アンコールのブラームスではこれまでの音とは異質の音を聞かせてもらったし(シュトイデさんの楽器はウィーン国立銀行貸与のストラドでした。)、メンバー一人ひとりの能力の高さもしっかりわかったし。
どうでもいいことだが最年少のHr、ヤンコヴィッチ君(と君付けでいってしまう)お肌ツルツルだった。。。若いわ。

来年5月はシュトイデさんのソロリサイタル、夏にクラリネットのオッテンザマーさん+2人のイケメン息子さん(ほんまにすっごいイケメンだ。パパ譲りなのね。)とのトリオリサイタルも開催されるそうで、そちらに期待することにいたしませう。
とはいえ、やっぱりシュトイデさんのヴァイオリンはすごかった!しかも彼、オーストリアではなくドイツ人なんだ!(ライプツィッヒ出身)しかも同世代。なんだかコンマスでしきる彼が中間管理職に見えてきたわ。
ウィーンフィルの来日公演から3週間もたたないうちでの再来日、東京って、日本ってすごいな。

サントリーホール、お昼公演はラザレフ+日フィル、きっとこっちのほうが気合入った演奏だったんだろうなぁ・・なんてね。
なんか自棄酒飲みながら愚痴ってるぽくなってしまってるな。。。
閑話休題。話題一新。
今月のラザレフは楽しみなり。
ホールにヴァイオリンケース持った男性がいらしたのだが、もしかして本番終わった日フィルの方だったのかしらん。
[PR]
by felice_vita | 2009-10-12 22:36 | 海外オケ
<< 読売日響 第486回定期@サントリー 秋深し >>