NHK音楽祭2009 ゲヴァントハウス管弦楽団

今日の公演は聴きモノでした!

2009年11月4日(水)19:00~@NHKホール
リッカルド・シャイー指揮
ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
 ピアノ:キット・アームストロング
マーラー:交響曲第1番 ニ長調《巨人》

休憩終わってマーラー、いったい何人舞台に乗ってるんだ!?合唱も一緒にいるかのように舞台を埋め尽くすオケ。
真夜中の荒涼とした丘をつむじ風が幾辻も吹きぬけるような音の入り。
うーん、すごすぎ!テンポはゆるめで、フレーズフレーズをじっくり聴かせる。しっとりと音楽がすすみ、気がつくと半身浴のように身体中がぽかぽかと熱をもち、activeな箇所にくるとパンッと幕が落とされるようにいきなり音が輝きをもって広がる。
考え抜かれたシャイーさんの指揮に、文句の付け所のないゲヴァントハウス管・弦オールスターズ。どのパートもすごすぎて・・・ こういうのを伝統の音というのだろうか。
攻めも守りも超一流。弦は対向配置、管はフルートの女性を中心とし、その隣のオーボエ男性、その上のクラリネット男声、その隣のファゴット男性・・・木管がこんなかんじで1~3塁間をがっちり固める。1本ながら線の太いハープは存在感ありありでワンポイントで2アウト満塁をびしっと抑えるピッチャー。低音弦がキャッチャーで、バント、内野へうまくヒットを打つのが打楽器、外野へクリーンヒットを飛ばすのが高音弦で、ホームラン飛ばしまくるのが金管。
私が特に夢中になったのはトランペットトップ。強音も弱音も自由自在に操るソプラノ歌手のような。
このところマナーの悪さばかりが目に付きいい加減辟易していたのだが、巨人は音楽が進めば進むほど会場中が固唾を呑んで見守るようで、第4楽章のアタッカの入りなんて鳥肌。ラストのホルンチーム(トランペット、トロンボーン各1含む)が起立したところなんてもう興奮のあまり泣きそうだった。
幸せな気分がどんどん広がって笑いがとまらない。
万雷の拍手にシャイーさんもオケの皆さんも笑顔。

ああ、もう一回聴きたい!!!

あと、音以外に妙に新鮮だったのはこれもまた様式美の一つというのか登場シーン。
1曲目のバッハでは完全に観客の客席が確認できるまで一人の奏者も舞台に登場せず、また開演前に音だしもせず。
2曲目マーラーでは、休憩中に座席を大幅に増加。ハープとCb4名ほどがちらっと現れてさらさらっと楽器を鳴らして、開演前の鐘がなると舞台上は完全に無人。
(開演前に五月雨式に登場し、鐘がなるときにはほぼ全員舞台上にいたシンシナティとは正反対。)
こういうのもまた舞台作りの一つかな~などと思ったのでありました。

芸術の秋たけなわ。
今週末はバイエルン&みどりちゃんでございます。
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by felice_vita | 2009-11-04 22:39 | 海外オケ
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