大野和士&リヨン歌劇場管弦楽団@オペラシティ

なんと申しましょうか、いちいち「こっちのほうがすごかった」とか考えるのはもう止めます。
それぞれがオンリー・ワンであるが故にナンバー・ワンなのです。

2009年11月9日(月)19:00@東京オペラシティコンサートホール
大野和士指揮
フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団

ショーソン:交響曲変ロ長調 op.20
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調op.78《オルガン付き》
♪アンコール 
 フォーレ:パヴァーヌ
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調

大野さんを聴くのは大フィル400回定期、2007年のMETアイーダ以来3回目です。
フランスのオケってほとんど聞いたことがなかったのと、リヨン=やっぱりオペラ(特にゲオルギュー&アラーニャ元夫婦の愛妙が絶品だと)という印象が強くて、先入観で”お洒落で軽い演奏”というイメージをもっていたのですが、こんなに深みのある渋い演奏をするオケだとは思いもしませんでした。
ショーソンの交響曲は初めて。打ち寄せる波のような、いかにも印象派、という音楽ですがここで、というところですかさず盛り上がりがあり上手いつくりです。

そして牧神の午後。友人から"笛吹きジュリアン”のうわさを聞き楽しみにしていたのですが、期待を裏切らないテクニックと表現力(陳腐な言い回しですが)、彼自身が牧神でその白昼夢をフルートで描き出したようなアンニュイな演奏でした。うっとりです。なのに眠くなるどころか目が離せない。

ラストはサン・サーンスのオルガン。
ヴァイオリンtuttiのざくざくした一糸乱れぬ演奏もロシアやドイツとずいぶん違いがあります。この曲では前2曲とはコンマスも交代。
でも終始リードしていたのは2ndトップの白髪のおじさまでしょうか。おじさま周辺4人組、GJ!
この曲でもフルート、オーボエ、そして金管(上手にトロンボーン、トランペット、間に木管を挟んで下手がホルン)が絶妙。あと海外オケのティムパニってほんと違いますね。クラシック音楽は歌詞はなくてもその国を表すな、と思うのが、このようにメロディーを刻まない楽器のリズムとか音程で表現されるもの。
オペラシティのオルガンがよいのか、それともやっぱりオルガニストの実力か。
本日の一押しはやっぱ"笛吹きジュリアン”です。

もう大満足、おなかいっぱい。
大野さんの指揮って、限りなくエレガント。コンダクト・オブ・ノーブル!
見て美しく聴いて更に美しい。日本の誇りです。

アンコール2曲が終わっても鳴り止まぬ拍手、舞台上のメンバーが全てハケた後も5分の3以上の聴衆が残って拍手、それに導かれ大野さん再登場。
ううーん、ブラヴォーです。

因みにNHKのカメラが入っており、時期は未定ながら芸術劇場で放映されるそうです。
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by felice_vita | 2009-11-09 23:08 | 海外オケ
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