ゲルギエフ&マリインスキー ショスタコーヴィチ・プロ

今夜は大満足!これぞロシアの意地、ロシアの誇りです。こういうのを聴きたかった!

2009年12月1日(火)19:00@サントリーホール
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー歌劇場管弦楽団
ショスタコーヴィチ・プロ
オペラ『鼻』から
交響曲第1番 ヘ短調 op.10
ピアノ協奏曲第1番 Pf:デニス・マツーエフ
 ♪アンコール シチェドリン:ユモレスク
交響曲第10番 ホ短調 op.93

空席が目立ちましたが(サントリーホールによると当日券販売数200枚)、観客は本当にこれが聴きたくてやってきた人ばかりのようで、じっくりと聴き入っていました。空席多いほうがゲルギーは燃えるのか!?
(本日は某華道家の方もいらっしゃっておりました。ユンディ・リではなくマツーエフの方がお好きなのかしら。それともゲルギー目当てかな)

1曲目は打楽器のみ、初日ムソルグスキーの金管のみ、よりもこちらのほうがよほど盛り上がりました。
2曲目も順調、今日は期待できる!という予感がすでに確信に近くなる。
そして3曲目で一気にLift off!
当初予定されていたマクベス夫人の間奏曲からピアノ協奏曲へ変更、これが大当たり!
マツーエフ&ラッパ奏者、すごすぎ!超絶技巧の引き比べ合戦のようで、オケのメンバーもこの2人の演奏を時に煽り時にサポーターのように支える演奏。終わったとたん、もう、手が痛くなるほど一斉の拍手、拍手、拍手!
マツーエフ、すごいパワーなのに音がにごらない。大粒のダイヤで雪合戦してるよう。ラッパ奏者、まるで木管楽器でも演奏するように軽々とppをこなし切ないフレーズを聞かせる。ラストは太鼓連打のようにがっぷり四つにくんだままフィニッシュ!
ゲルギーは昨日のトレーゼさんのPf協奏曲とはまったく違い、2人の天才神業奏者を手中に納め、オケを完全にコントロール。嗚呼、Bravo(絶叫)!!!
ロシアの怪物が一堂に会したPf協奏曲1番でございましたよ。

休憩挟んで10番。
気合満点、聴くほうも楽章間での咳や物音が2楽章以降ぴったりと止み固唾を呑んで見守る。
こうなるとゲルギーの独壇場。
昨年のLSOプロコチクルスを髣髴させる、舞台上と客席が一緒になって音楽を作り出す環境はすっかり整えられた。
冷たい足音のようにザクザク迫る弦、百発百中のホルンはじめ金管、淡々と流れる木管が恐怖心をかえって煽り、打楽器がとどめをさす。これほどのショスタコーヴィチ、経験したことない。

ゲルギー&マリインスキーのコンビ、棒高跳びのイシンバエワを思い出す。世界陸上でのまさか、から蘇った不死鳥。ドーハの悲劇からジョホールバールの歓喜!(私もすっかりおかしくなっております)
これぞロシア!3日目にしてようやく出会えた、この感動!
ありがとうゲルギー!生きててよかった、やっぱショスタコ、最高!
昨日のN響、よかったーと思っていたけど今日みたいなのを経験するとやっぱ役者が違うなーと。
 
明日は春の祭典、客席まで一緒に踊っちゃうような熱演を期待しております。
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by felice_vita | 2009-12-01 23:22 | 海外オケ
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