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読売日響第488回定期@サントリー

2009年、本邦最終コンサートです。

第488回定期演奏会
2009年12月15日(火) 19:00 サントリーホール
指揮:オスモ・ヴァンスカ
コンマス:デーヴィッド・ノーラン
《ヴァンスカ・ベートーヴェン交響曲シリーズV》
アホ:交響曲第7番〈虫の交響曲〉【日本初演】
ベートーヴェン: 交響曲第7番

開演前から舞台上には今バス&木管陣が最後の確認中。
カレヴィ・アホさん1949年生まれ、御歳還暦の60歳の、1988年作曲の交響曲第7番。演奏時間約45分強のかなりの大作です。現代モノは苦手なほうですが、この曲は拒絶反応も起こらず、ぐんぐん引き込まれます。打楽器の大音声、弦楽器の繊細さ。
読響HPには指揮ヴァンスカさんのインタヴューも掲載されており、詳細はそちらで。
http://yomikyo.or.jp/info/news/2009vanska.php

終演後、舞台に急ぎ足で近づく人がいるなぁ、と思っているとアホさんでした。舞台に引き上げられ拍手喝采。
大曲難曲で読響のみなさんも大変だったでしょうに、それでもできばえは素晴らしいものでした。

後半のベートーヴェン7番、いわずと知れたのだめ曲だから?会場には若い女性の姿がいつもより目立った気がします。
ヴァンスカさん、エネルギッシュ!欲しい音をここで!というのが明確な指揮です。
全体的に俊敏な音楽に仕上がっていて、4楽章は快速、オケのみなさんよくついていったよなぁ~と。

今日は朝から偏頭痛がひどく、夕方から絶不調だったんですが、時々意識が飛びながらもそれでも音楽に入り込むことができました。
第九もヴァンスカさんの指揮だそうですね。伝統レシピにぴりりと新味をきかせる、または味覚は変えずに素材を変えてカロリーを控えめにしたような、ミシュラン1つ星とるヌーヴェル・クイジーヌ的音楽。
ちなみにヴァンスカさん、名前のとおりフィンランドのお方。生まれは1953年ですのでゲルギーと同年ですね。あのエネルギッシュさはやっぱり油ののった50代だからでしょうか。インタヴュー読んでいると、音楽の社会的役割を真剣に捉えていらっしゃり、熱い方だなぁという印象です。

来週はもうクリスマスだというのに、この不景気のせいか街中も盛り上がりにかけてます。東京でさえこれなんだから地方はいったい・・・
そういえば紀尾井町入り口から赤プリ界隈、えらい警備が厳しいなと思ったら習近平国家副主席のレセプションがあったんですね。
by felice_vita | 2009-12-15 23:47 | 国内オケ
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