ワディム・レーピンVn@トッパンホール

「ヴァイオリンの王道をひた歩む ワディム・レーピン トッパンホール初公演!」というチラシの見出しがぴったりの、まさに巨匠街道まっしぐらのレーピンでした。

2010年3月30日(火)19:00@トッパンホール
ヴァイオリン:ワディム・レーピン
ピアノ:イタマール・ゴラン

<演奏曲目>
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
ストラヴィンスキー:ディヴェルメント
アルヴォ・ペルト(エストニア1935-):フラトレス(1977)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調op.30-2
<アンコール>
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲よりop.34-17(ツィガーノフ編)
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
ブラームス:ハンガリー舞曲第7番

2008年12月のゲルギー&LSOのプロコチクルス、また同時期のリサイタルで彼のすごさに度肝を抜かれましたが、本当に1段1段確実に階段を上がっているヴァイオリニストです。今月の大阪でのティーレマン&ミュンヘンフィルを聴いた友人も絶賛しており、本日を本当に指折り数えておりました。
どの曲も魂がこもった、がっぷり四つに組んだ演奏です。ピアノのゴラン氏も伴奏なんかではなくコンビですね、この域にくると。
今回は特に前半2曲が私は好きです。特にストラヴィンスキー。ストラヴィンスキーはバレエを見たことのない曲でも踊りが浮かびますね。ディヴェルメント、第4曲はピアノとヴァイオリンが丁々発止、男性と女性ダンサーがそれぞれ超絶技巧を披露しているような華やかさ。
レーピンの音色はどこをとっても美しい、地声の良い音色で、低音・中声域はフルボディでパンチがあるのだけれど同時に浮力もあって重過ぎない。そして高音の美しさといったら、プロコで宇宙空間に投げ出されたような音色を聴かせてくれましたが、この曲では涙の出そうな切なさと身もだえするような妖艶さを兼ね備えた心揺さぶるものでした。
後半1曲目は祈り、ベートーヴェンは安定した演奏ぶりで会場を沸かせました。

トッパンホールは客層が本当によいです。駅から離れている分ここまで聴きに来るのってよほど好きな人だとは思うのですが、マナーが素晴らしい。小規模ホールの優位さで観客どうしも会場の雰囲気を読めるというのか。

あさってはサントリーホールで公演があるようですが、私はやはりこれくらいの小規模ホールが好きです。昨年はオペラシティでこれぞクロイツェル!という演奏を聴かせてくれましたが、それでも会場は広すぎました。オケの場合は残響とか壁・天井からの反響とか好みもいろいろですが、リサイタルについては下手に響きのあるホールよりも演奏者の音をストレートに聴け、空気を一緒に感じることができる場所がいいですね。

年度末直前、そして勤務も残すところあと1日となった夜、幸せな時間をすごすことができました。

と、ご機嫌で帰ってきたのに郵政亀井案が通ったニュースを見て絶望、この国に将来はないです、もう。
信じられない!第1党でもないのにでしゃばるな!
まるで負けるとわかっていたのに第2次世界大戦に突入してしまった日本再び。
総選挙で非民主、自民が第1党となって、もう一回これやり直して欲しい。
民主党政権になって全然良いことないじゃん!だれか国民新党を現政権から仕分けてくれ!!!!!
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by felice_vita | 2010-03-30 23:32 | ソロ、リサイタル
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