ダブルヘッダー2つめ、かつブルックナーな週末の1日目。
クラウス・ペーター・フロールさん、「聴いたことないけど写真見る限りかっこいいおじさまだわん」と喜んでいたのですが、演奏会スタートでステージに登場されたマエストロ(し、写真とかなり違う・・・)、 どっかでデ・ジャ・ヴ。 あああああああ!!! 忘れもしない2007年2月の大フィル405回定期、大植さん降板の際に代わりにモーツァルト40番とチャイコの悲愴を振られたのがマエストロじゃないか!!! 2月19日(土)18:00@サントリーホール 東京交響楽団第586回定期演奏会 指揮:クラウス・ペーター・フロール コンマス:グレブ・ニキティン ハイドン:交響曲第101番 ニ長調 「時計」 ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB.105 (ノヴァーク版) まず前半のハイドン。すっごくいいぞ。 明確、名ドライブ、遊び心のある演奏。 私のお目当てはやっぱりブルックナーなんですが、でもこれだけいいと期待も高まるってもの。 で、後半、ブルックナーの5番。 やっぱりブルックナーといえば8番、そして5番。総体としてみて完成度の高いのは8番だけど、この5番の第2楽章だけで私はいくらでも楽しめる。 そしてもうその期待に見事応えてくれた本日の演奏。 スタートの低弦のピツィカートはゆったりとらんぐさむな始まり。終わったところでどんどん加速、弦も良くなってるし木管、金管もすっごく音の伸びがよい。東響ってこんなに鳴りのよいオケだったのね。 そして2楽章。 もう、もう、展開部の弦tuttiで涙が・・・・素晴らしすぎる。 対向配置が見事に活き、この第1音で震えが。重厚だけど重すぎない、でも心のそこまで深~くしみこむあのメロディ。ここの和声進行、天才だと思う。弦にどんどん木管、金管が重なってきて。 Sehr langsam。でももっと遅くしていいからこの時間が終わって欲しくない。 3楽章スケルツォ。楽しい村の踊り、庶民の生活、明るいコラール。スピード変幻自在。 4楽章ではじめにもどって、しかも万華鏡のように次々と形をかえていく音形。 ブルックナー、金管は目だって外さなければOK、なのに今日の演奏は特にホルンが絶好調で。ホルン陣がよかった!と文句なしに満足できる日本のオケってそうそうないよな。でも今回の演奏は本当にすーっごくよかった。 手を変え品を変え、ラストまでやってきて、打ち上げ花火・大スターマインのごとく見事な音の花火で終了。 惜しむらくは最前列あたりの男性の「よくわかんないけどお疲れさん」的に発せられた明らかに早いタイミングでのブラヴォ。あんど結構な数の拍手だっ。 いやはや、大大(無限大)満足なブル5っした。 東京交響楽団、すげーよ。 そしてクラウス・ペーター・フロールさん、4年前はすみませんでした。 今日の演奏、ハイドンもブルックナーも白眉でございましたよ。めっちゃ楽しめたです。大感謝。 さ、明日は大フィル&大植さんでブル9だよ~
by felice_vita
| 2011-02-19 23:27
| 国内オケ
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