大野和士さん登場の大フィル第400回定期

ベルギー王立歌劇場音楽監督、日本では滅多にない欧州で認められているオペラ劇場での指揮者である大野さんがついに登場です。
拍手に迎えられた姿はどこかテノール歌手を思わせるます。何気なく登場して指揮台にも何気なく上がり、すっと手を振り下ろした途端音楽が始まりました。

1、モーツァルト 交響曲第33番変ロ長調K319
2、細川俊夫 打楽器協奏曲「旅人」 独奏:中村功
3、ショスタコーヴィチ 交響曲第15番 イ長調作品141

「王立」の先入観ってすごいですね、モーツァルトが始まった途端、宮廷音楽のようでした。本日の大フィルメンバーの客演は異常に女性が多い!トラ印がついている客員のほとんどが女性、目に付くのは女性ばかりという構成でした。
打楽器協奏曲は面白かった! 現代曲=難解、不愉快なものが多い印象ですがこの曲は不思議です。打楽器奏者の中村さんの超絶技巧もあってか、解説に書かれていたとおり最後はお遍路さんを思わせる終わり。曲を通して不思議な涼しさを伴う曲でした。太鼓を手でたたく、というのは演奏側にとっても観客にとってもものすごく緊張感を伴いますね。手を振り上げられたとたん客席全体が息をのんでじっとしていました。鈴、風鈴の使い方が巧みで、楽譜にはどうかかれているのでしょうか。「ここで風鈴を吹く」なんて指示がされているのでしょうか???

最後はショスタコ。私は大好きなのです、ショスタコーヴィチ。
この第15番が作曲されたのは1971年だそうです。かなり最近です。
ショスタコの魅力というのは、相反するものが共存するところでしょうか。私がいつも受ける印象は”幸福な不安”、”楽しい悪夢”、”希望と諦観”なのですが、彼の曲はいつも不安感・不愉快感を生じさせるぎりぎりの一歩手前で解決に持って行き一気に解放に向かいます。気分悪くなるあと1,2音という微妙なところで!です。それからは快楽、快感を感じさせるものですから、彼は余程のマゾ?って思ってしまいます。が、考えれば時は冷戦時代のソ連ですから、アメとムチの使いわけの名手、といったところでしょうか。
聞くたびに面白く思い出す構図が、アメリカVSソ連、自由VS粛清、ケネディVSフルシチョフそして、バーンスタインに対するはこのショスタコーヴィチ、なわけです。
いやはや、よく練られたプログラム構成だったと思います。

ところで。
コンマスの長原幸太君、おひげを剃って、髪型も髪の毛が伸びて今までのツンツンスタイルから下ろしたスタイル。お姉さん(おばさん?)としては前の方が好みです。なんだか3歳くらい若返っちゃったみたいで・・・
が、25歳という社会人でも仕事も大切だけど最も遊びたい年頃、色々ためしたい年頃なんでしょうね。

オーボエの加瀬君がいなくなった穴は結構(かなり)大きいなぁ・・・
東フィルでの更なるご活躍をお祈りしています。日本を代表するオーボエ奏者、宮本文昭さんの今年度いっぱいでの引退宣言はもしかして彼へのバトンタッチかしら?
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by felice_vita | 2006-07-06 23:59 | 国内オケ
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