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世界で活躍する日本人建築家

本日付の読売新聞の23面に掲載されていた記事。
”海外雄飛 日本人建築家 需要少ない国内よりも・・・”

要約すると、
・日本人建築家の世界での活躍が目立っている。
・海外では特に自由な発想の下での活動を行っている。
・例を挙げると(左が建築家・事務所、右が建築物)
  ○SANAA。代表作は金沢21世紀美術館:ニューヨーク「ニューミュージアム現代美術館」(年末完成予定)、ニュージャージー「トレド美術館」別館(昨年完成)、パリ「ルーブル美術館」別館(2009年完成予定)
  ○坂茂。:フランス北東部「ポンピドゥーセンター」別館(2008年完成予定)
  ○山本理顕。公団住宅「東雲キャナルコートCODAN」:北京「北京建外SOHO」(今年完成予定)
  ○黒川紀章:中国江南省鄭州市「環状都市」、重慶市「国際金融センター」
  ○磯崎新:広東省深セン図書館、コンサートホール
  ○隈研吾:北京三里屯地区 ホテル、タワー、ホール

以前から日本人建築家の活躍は目覚しく、この分野は胸を張って世界に誇れるものであった。

が、記事の結びを読んでなんだか一気に水をかけられたように冷めてしまった。
以下抜粋。
***
(略)
ここに挙げた建築家とその仕事は、全体のごく一部。活発な進出は日本人建築家の水準の高さを示すものだが、対する国内は公共建築を中心に需要が伸びず、都市計画も未来への展望に乏しい。物足りない日本の状況が、建築家を海外へと向かわせるのかもしれない。
***

何のことはない。嫌な見方をすれば、日本人建築家の活躍は、日本の公共事業、税金をダボダボ投入してできたバブルの塔のおかげ。個人、民間、一企業ではとても「有名建築家」に設計を頼むことなんて出来るわけがない。不況で公共事業が減って困るのはゼネコンだけでなく建築家も同じということか。
とはいえ、日本人建築家の活躍はやはりうれしいことであるのは確か。世界に誇れる、その地域に日本を知ってもらえる、よい仕事をしていただきたいものです。
by felice_vita | 2007-01-18 19:58 | 日々雑記
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