定期でチラシが入っていた大フィルイベントへ行ってきました。クラシックだけが心の支えの年度末です。
場所:大阪フィルハーモニー会館@岸里 2007年3月20日(火)19:00~21:10 <第1部> 文化フォーラム~街とオーケストラ~ ◇パネリスト 安藤信行(元大阪フィルハーモニー交響楽団 チェロ奏者) →S43~H17在団。 現在は定期会員として大フィルを楽しんでいらっしゃるそうです。あんぱぱ倶楽部 上村嘉夫(神戸学院大学 人文学部 教授) →1988年に学院のホールオープニングイベントをきっかけにグリーンフェスティバルを開催して今年で19年だそうです。 斉藤公治(NEC CSR推進本部社会貢献室 メセナエキスパート) →すごい肩書き。お役人や学者より企業人の方がこういうことやると切れがあります。 長原幸太(大阪フィルハーモニー交響楽団 首席コンマス) 福山 修(大阪フィルハーモニー交響楽団 演奏事業部長) ◇司会 小野寺昭爾(大阪フィルハーモニー交響楽団 事務局長) <第2部> ミニ・コンサート J・シュトラウスⅡ世:喜歌劇「こうもり」序曲 モーツァルト:セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」 ポピュラー曲集(近藤さん編曲):もののけ姫、荒城の月、だんご三兄弟 モンティ:チャルダッシュ 長原幸太(Vn)、田中美奈(Vn)、小野眞優美(Va) 近藤浩志(Vc)、新 真二(Cb) *** 今回のイベントは2005年12月にフェスで行われたNECマイタウンコンサートで「大フィルのコミュニティ活動を促進するための募金」の一部により企画・実行されたものだそうです。 NECさんといえば昔いずみホールでのレクチャーコンサートに何度か足を運んだことがありますが、これまであちこちで無料コンサートを開催、当初は来日外国楽団・アーティストによるものだったそうです。が、会社として本当にそれでいいのだろうか、コンサートを開催することの意義とは何かを考えた時に、地元コミュニティにその文化芸術を還元できる形を考えた場合大阪=大フィル、広島=広響、仙台=仙台フィル、、、というように地元に密着して活動している楽団による演奏を行うことで双方向の効果が生まれるのではないか、ということで地元の楽団によるコンサートにされたとか。 そしてまた、そこで集められた募金を今回のようなイベントを開催することで楽団の生の姿を知ってもらう。素晴らしいです。フォーラムは意義深いものでした。 バブル崩壊とともに企業のメセナも風前の灯火と化しましたが、CSRがうまく取って代わってきています。 大フィル福山さんからは昨年の大阪城での第1回星空コンサートの経緯説明があり今年も開催します旨の宣伝も。星空コンサート、実際の開催までは本当にご苦労が多かったようです。日本は湿度が高いため楽器が屋外演奏に適さないこと、行政との折衝、お天気、実際の入場者数への不安。楽器は九州交響楽団から屋外演奏用のものを借用されていたそうです。あるんですね、屋外用の楽器って。そして第1回の入場者予測は3000人、それが箱を空けてみると有料入場者が9300人、無料入場者を合わせると12000~13000人だったと。(各メディアで微妙に数字が違った入場者数、有料、無料がポイントだったんですね。) 星空、も大阪クラシックも1回、2回ではなくずっと長く続くものにしたいと考えているそうです。でも大阪市の予算次第というのが・・・ 長原くんからは大阪クラシックのお話。福山さんが「世界に並ぶ文化都市大阪へ!」を掲げていらしたのに対し、長原くんは「実は僕は世界的な・・というのはどうでもよくて、といったら失礼ですが、とにかく多くの人に聞いて欲しくて・・・」という演奏家らしい若さあふれる回答! そうです。演奏家は演奏家の、事務方は事務方の、それぞれ努力の頂点は違いますからね。 文化フォーラムが終わり約10分の休憩の後は1時間にわたるミニ・コンサートです。待ってました! すべて近藤さんが編曲されたそうです。多彩な方です。 演奏ももちろん、間あいだにトークが挟まれいい感じです。新さん、いいなぁ。スーツ姿だと音楽やる人に見えません。大手ゼネコンの建築設計にいます、こういう人。 長原くんのVn、やっぱりいい音です、このところ元気のある音が聴けていなかったので改めて。こうもり序曲では時計の♪ち~ん、ちーん、をヴァイオリンを大急ぎでトライアングルに持ち替えて♪チーン、最後のチャルダッシュでは上着を脱いでやる気満々、何をやってくれるのかしらと思っていたら、イチローの背面キャッチも顔負けの背面演奏でした。 皆さん本当に楽しそうでした! 定期もいよいよ来週になりました。待ってます~
by felice_vita
| 2007-03-20 23:23
| 国内オケ
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