朝の時間

昨日学生時代からの友人から電話があり想い出話に花が咲いたのですが、共通してすきだった科目の先生が3月末にお亡くなりになったことを知りショック。訃報が掲載されていたそうなのですが全然気づきませんでした。
検索すると確かにありました。既に退官されてかなり経つとはいえまだ70代です。
ゼミ生ではありませんでしたが、豊富な知識と教養、イギリスに対する愛情に裏打ちされた講義は大変説得力があり、語り口も穏やかで尊敬していました。
ご退官の最終講義も聞きにいったのですが、紹介者の先生から「先生は毎朝5時に起床され、グラッドストーンの原著、英語ですよ、をめくられるのが朝のスタート、日課でした・・・」というコメントがあり、尚更尊敬の意を深くしたのでした。これが私が毎朝5時に起きるようになったきっかけにもなりました。私は朝の準備でバタバタで結局、教養も趣味もこの時間に起きても身につけることはできませんでしたが、”朝早くに起床し、一番に書をひもとく”という姿勢には今も強くあこがれ、かくありたいという願望は持ち続けています。
先生には西洋政治史を教えていただきましたが、同じ時期に東欧政治史(私は国際関係論を教わったのですが)の先生も退官され、そして数年経たないうちにお亡くなりになり残念で仕方ありませんでした。

時期を同じくして退官された2人の先生、おふたりとも学問に対する愛情と探究心、尊敬する姿勢が学生にゆっくりと、でもじわっと確実に伝わってくる先生でした。
空きポストに助教授として入られた先生は私とほとんど年齢が変わらない若い先生で、講義を拝聴する機会はありませんでしたが、やる気と学問に対する闘争心あふれる、いかにも「切れ者」の先生でした。これからの時代はこの先生方がひっぱっていかれるのだろうなと思いました。
それでも退官された先生方のもっていらした独特の学問を追究する姿勢、生まれた時代によるのかもしれませんが、今教壇に立ち次代を担う研究者とは異種の、よき時代のよき学問の伝承という使命のようなものをもった先生が、こうしてどんどん少なくなっていくことを大変寂しく感じます。
前職では縁あってある退官された先生とお仕事をご一緒させていただきましたが、こちらの先生にも同じものを感じ、あわせて今現在大学で学ぶ学生さんがこうした先生方から直に教わる機会がないことを少し気の毒に思います。
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by felice_vita | 2007-05-10 09:35 | 日々雑記
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