ローマン・トレーケル シューベルト歌曲の夕べ

6月にベルリン州立歌劇場で「パルジファル」を見た際、アムフォルタス役だったローマン・トレーケル氏が来倉!この9月~10月にかけてのstaatsoperの来日公演で、トリスタン~にて、クルナヴェル役にキャスティングされておりその来日中にリサイタルを行われているようです。

ローマン・トレーケル&原田英代 「シューベルト歌曲の夕べ」
2007年9月24日(月・祝)@倉敷市芸文館ホール
Br:ローマン・トレーケル(ホームページ http://www.romantrekel.de)
Pf:原田英代(http://www.haradahideyo.com)

プログラム
・歌曲集「白鳥の歌」より
1・漁師の娘
2・海辺で
3・都会
4・彼女の絵姿
5・アトラス
6・愛のたより
7・セレナーデ
8・遠い国で
9・すみか
10・別れ

・名歌曲集
1・ます
2・漁師気質
3・月に寄す
4・海の静けさ
5・小人
6・さすらい人
7・君こそは憩い
8・菩提樹
9・夜と夢
10・水面に歌う
11・魔王

アンコール・音楽に寄す

***

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画像はトレーケル氏の公式HPより。

小顔、長身、細身にフロックコートが抜群に似合い、颯爽と舞台に登場した氏は歌手というより俳優です。
ドイツ(旧東)出身なので当然でありますが、ドイツリートはかくも美しいものか、と溜息の連続でした。思わず、日本人は歌ってはいかんよなぁ、と思ってしまいました・・・
1曲1曲が繊細で深く掘り下げられオペラを見るよう。特に前半の「アトラス」が彼の歌の世界に最も合致した曲だったと思います。レパートリーの広い方ですがワーグナーのような異次元の世界を表現されると他の追随を許さず、というかんじです。

ピアノの原田英代さんも素晴らしかった。
シューベルトのリートのよさをこれでもか、これでもか、と引き出し、歌い手にとっては願ってもないピアノ奏者だと思います。リートのリサイタルは歌手だけがどれだけ優れていてもだめなんですよね。
ドイツでは大変ご活躍の方とか、恥ずかしながら存じあげておりませんでした。

母と二人、声に容姿に、溜息の連続の2時間弱でした。
惜しむらくは観客席。芸文館ホールはそんなにキャパはないのですが、それでもこの客入りは寂しすぎます。幕間にフォワイエでお茶するカウンターもなく(自販機、横椅子はある)、せっかくのシューベルトの世界の余韻をもう少しひきずって帰りたかったのですが、これが地方都市の現実なのでしょう。ホールの催しを見ても講演会や学会の利用が多く音楽に使われることはさほど多くないようです。
大阪が恋しくなりました。
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by felice_vita | 2007-09-25 08:12 | ソロ、リサイタル
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