昨日、ローカルニュースで絵本作家の五味太郎さんの短いインタビューが放送されていました。
五味太郎さん、イラストはおなじみなのですがご本人の像を拝見したのは初めて。もっと文科省タイプの人かと思っていたらまったく違う、お洒落で遊び心・いたずら心満載、そして独自の価値観が猛烈に確立された方かと。 そうだよな~と思ったやりとり。絵を習う子ども、親についてのコメント(だいたいの趣旨)ですが、 ・・ 親御さんが「うちの子どもは絵を描くのが苦手だったのですが、先生のレッスンを受けてから、考え方が変わってきたみたいです」という風にいわれますが、それは違うのですね。 だいたい、「絵が苦手」ってどういうことなのか。 「絵が苦手」っていうのは「絵を描く必要がない」ということ。その子には絵以外の、ほかに必要なものがあるということ。 ・・ 私は曲解かもしれませんが、ものすごく納得したのです、あぁ日本の教育ってそうだったよなぁと(今でもそうなのかな)。まずは苦手を克服し平均化、そして全体のレベルアップをめざす教育。 得意をのばすということ、個性重視教育めざし、結局ゆとり教育でつまずいてしまったけど。 なぜ五味さんの言葉に納得したか。ちょうど自分自身おなじような経験をつい最近したから。 サンディエゴのMomと色々と近況や仕事のことについて話していて、一家の子どもたち(もう大人だけど)2人ともサイエンスにとても強い上に経済に明るく投資BKとかコンサルでバリバリやってるのですが、私はサイエンスも経済もまったくダメ。なんとか分かりたいので勉強したいと思う、てなことを話したのですが、それに対し「どうして?わざわざ苦手なものをやらなくても・・・貴方には○○があるじゃないの」と言われ、”あぁ、こういうところ、ものすごーくアメリカだなぁ”と思って同時にすごく励まされたのです。ほめてのばす教育、と同じですね。たったこれだけのことですが目から鱗でした。 努力の矛先、力を注ぐ方向の修正と言いますか。 そうだなぁと納得したら心もすっかり軽くなったのでした。 ゆとり教育、必要なことを削って放任にするのは間違いですが、それでも得意なことを伸ばすのは大事。楽観的にいかなきゃね。
by felice_vita
| 2008-01-10 11:42
| 日々雑記
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