仕事のことはおいといて(笑)
以前友人と、日本の裁判員制度開始ももうすぐだけど、やっぱり日本にこれはなじまないよな、という話をしていて思い出した映画があります。 ニューオリンズ・トライアル。 5年ほど前の映画なので細部はほとんど覚えていないのですが、「12人の怒れる男たち」に感動していた純粋な心にとって変わって恐怖が植えつけられました。 陪審員も善良なものではない。アメリカの訴訟社会、弁護士の数の多さは有名ですが、弁護士以外にまさか、陪審員コンサルタントみたいな職業があるのか!!!???とものすごい衝撃でした。 ジョン・グリシャム原作の作品ですが、彼のほかの作品のように法廷の外でのスリルとサスペンス(ちょっとしたアクション系か)を楽しむよりも、法廷と並行して繰り広げられるコンサルのやりとりに手に汗握ります。静の映画なのに、激しい心理戦に閉廷の時には全力疾走した後のような運動量を感じます。 映画館で見るよりも自室でテレビ画面を前にじっくりと鑑賞するのにふさわしい映画です。 なんというか、いや、オセロゲームをしていて圧倒的に黒優勢だったのが、最後の6ピース程で盤面一気に白に埋め尽くされるような衝撃。でもそれは「胸をすくような」というよりも、むむむ、そうだったのか、というずしりと重い沈むような衝撃。 いや、陪審員制度、怖いですよ。 日本じゃ「裁判員制度」という名称ですが、来年2009年春から開始とのこと、そのころはどうなってるんでしょう?? この映画にでているジョン・キューザック。 私の中の「男前カテゴリ」には入らないんですが、いっぺん見たら忘れられない! 映画自体は忘れても彼の存在だけは覚えているんです。 昨年旅行の機内で見た1408というホラー(になるのか?)映画、私はホラーは絶対ダメなのですが彼が演じるとホラーに見えないんですね。どこか飄々としていて、緊迫感さえもスローモーションでやってくるような。表現しづらいのですが、よくバレエダンサーで一瞬のすばやい手や足の動きなのに、千手観音のようにその軌道が見える人がいますが、そんな感じに動きや感情の1コマが伝わってくるというか。なんとも味わいある俳優さんですな。 法がらみのサスペンスでもう1つ、「ダブル・ジョパディ」って映画も面白いです。 ダブルジョパディってのは、1つの罪で判決が確定したら2度は同じ罪で裁かれないってことです、確か。ロス疑惑の三浦氏が今回サイパンで逮捕されたんで思い出しました。このニュース聞いたとき単純に「これってダブルジョパディに反するんじゃないのかいな」と思ったんですがね;l; よくわかんないけど日本の裁判と米国の裁判は別物ってことかいな。でもだとしたら、日本ってえらい下に見られてる気が・・・
by felice_vita
| 2008-03-11 20:30
| 映画・テレビ
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