ゲルギエフ&ロンドン交響楽団(12/4)@サントリー

2008年12月4日(木)サントリーホール
ロンドン交響楽団 プロコフィエフ・チクルス
首席指揮者:ワレリー・ゲルギエフ

交響曲第3番 ハ短調 op.44
ピアノ協奏曲第3番  ハ長調 op.26
   ピアノ:アレクセイ・ヴォロディン
交響曲第4番 ハ長調 op.112(改訂版)

アンコール:「3つのオレンジの恋」より「マーチ」

あの音色が忘れられない。
当日券ありということで急遽終業後直行。今週でよかったよ。今までになかったくらい余裕で定時退社。
窓口で席選ぶときにはほぼ売り切れに見えるのだが入ってみると、私の前3席あいてるし、右は2つ、左も3つ空席。招待券配ったけど来てくれないってこと?2階席の下にあたる再後方3列は完全空席だが、おとついより入りは多いかな。
でも客席の雰囲気としては一昨日のほうがよかったかも。私の周りはどうも招待客というか動員客が多そうで・・・

音楽のお話。
やっぱり聴きにいってよかった!
3番。進化するゲルギエフの頭はさらにクールに、ハートはもっともっと熱い演奏を聴かせてくれました。妙なる現代的和声の調和。ひとりひとりの技術がものすごく高いんだ、しかも均質。
雨上がりの雲間からおりてきた水滴が光る1本のクモの糸のような弦の音色。ターナーのテムズ河描写を髣髴させる川面のさざなみのような均一なうねり。弦tuttiのピチカートは楽園の入り口で奏でられるハープの調べ。
ピアノのヴォロディン、1977年生まれの31歳。トッポジージョのような垂れたお目目がかわいらしく(失礼)、なのにピアノの前に座るとすごいんだな。ミシュラン三ツ星の寿司屋の大将のような貫禄。
で、ピアノもすごいがオケも容赦ない。お互いまったく譲らず最後の音まで一気に飛ばしきったかんじ。この協奏曲第3番、ちょうど1ヶ月前にネットラジオで聞いたたばかりで生で聞きたいと思っていたので、実にタイムリー。怒涛の最終コーダ!水泳北島の金メダルゴール時のように叫びたくなりました。
後半の4番。2楽章からは再びヴァイオリンtuttiのこれでもか、これでもか、と彩り豊かな音色が満載。泣きそうになりました。楽章間の緊張、今回も最高に心地よい。少々客入りは悪くても、演奏家としてはこういう演奏会っていいのではないかなぁ。
ラストにかけては、金管の咆哮、それも上手がトランペット、トロンボーン、チューバ、真ん中から下手がホルン、もう2段構えで重厚で完璧なタンギングによる音に包まれ、そこに明彩な弦、打楽器、木管が加わり、音符の疾風が客席にどどーっと押し寄せてきて、「激流に飲み込まれる」と思わず座席の背もたれに思いっきり背中をすりつけていました。
対向配置の計算が見事にドンピシャですな。ゲルギー天才。

はぁぁぁぁ。もうためいきしかありませんよ。金管もどれもすごいけど、やっぱりあの弦、ヴァイオリンの美しさったらほかにないです。
生きてて良かった。やはり音楽は一期一会。私の中では絶対に歴史に残る名演奏。
明日のチクルスラストにいけないのが悔しすぎる・・・なんで12月の金曜日にやるのさ!
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by felice_vita | 2008-12-04 22:47 | 海外オケ
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