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読売日響第477回定期@サントリー

東京に来て初めて読響を聴きにきました。関西のときは在京オケで聞いたのは読響のみ。ようやく機会がめぐってきました。(ってドッペルコンツェルトのソリスト兄弟見たさだったんだけど)

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第477回定期
指揮:広上 淳一
ヴァイオリン:ルノー・カプソン
チェロ:ゴーティエ・カプソン
コンマス:藤原 浜雄

ブラームス:
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102
 ♪アンコール ヘンデル パッサカリア
ブラームス(シェーンブルク編曲):
ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)

カプソン兄弟、チラシで見るとおりのイケメンです。お兄ちゃん(Vn)1976年生まれ、弟(Vc)1981年生まれ。しかしイケメンだけでは終わりません。出だしの音からしてぐっと聴衆をひきつける力強さ。特にチェロのソリストはこれくらい大きい音が出せないとソリストの資格ないでしょう。たまにチェロコンなんかでへなへなした音を聞きますが、これでよくもまぁ・・なんて思ってしまいます。その点カプソン弟の音は文句なく力強く、そして深い。容貌からすると弟のほうがロマンティストかなという印象を受けるのだが、演奏は逆。お兄ちゃんのほうがロマンティック、弟は男性的。2人揃うと恐いものなし。
そして指揮がなんていっても広上さんだし。くっきり、はっきり、きっぱり、メリハリのあるブラームスでした。
アンコールのパッサカリア、ヘンデルなのに、パガニーニばりの超絶技巧。2人して煽る煽る!
広上さんもオケの方も何度も熱い拍手を送っていらしたのでした。

後半。管弦楽版って面白い。全然違う曲に聞こえます。弦も、木管も、金管も、打楽器も、それぞれ見せ場あり。
私はヴィオラの鈴木さんがとっても好きなのです。大フィルに客演で入られたこともあり、あの笑顔にやられました。オーボエ蠣崎さん、かっこええ~ 全体みると読響って男性演奏者が多いのかしらん?
広上さん、指揮台で踊る!第4楽章は歌舞伎の大見得を切るようなかっこよさ。楽しい!
先日のゲルギエフ&LSOを聴いてしまったせいで今後の音楽鑑賞人生が危ぶまれたのですが(?)、ゲルギーLSOの演奏で却って音楽、スコアそのものに耳がいくようになったみたい。
本日の読響、持てる身体能力をすべて活かしきった、瞬発力の高い、五輪スポーツを見るような楽しさがありました。フィギュアのグランプリファイナルの余韻が残っていたせいかもね。

すっかり気に入った読響。いきいきとしてとっても雰囲気が良い!
来年度、定期会員になること前向きに検討中。正指揮者は下野さんだしさ。
実は先週水曜日にありえない大失敗が発覚。落ち込みまくって、仕事に対する自信もなくなり、もう私ダメかも・・・と沈んでいたのですが。元気のでる演奏会でした。
本日の公演は録画も入っておりましたので、もう一度聞きなおせるのも楽しみです。

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by felice_vita | 2008-12-15 22:57 | 国内オケ
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