カテゴリ:海外オケ( 55 )

ゲルギエフ&マリインスキー ムソルグスキー・プロ

指折り数えていたゲルギー来日。第1日目、ムソルグスキーです。
曲目が変更になったのと、朝サントリーホールHPの当日券状況をチェックしたところS.Aあわせて100枚販売とあったので、また空席が目立つ公演なのか?と不安な思いを抱きながらホールへ向かいました。

2009年11月28日(土)19:00@サントリーホール
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー歌劇場管弦楽団 曲目
<ムソルグスキー・プロ>
オペラ『ホヴァーンシチナ』前奏曲 (モスクワ河の夜明け)
交響詩『はげ山の一夜』
※上記2曲は金管合奏版
歌曲『死の歌と踊り』
 ソリスト: ミハイル・ペトレンコ(Bs)
ラヴェル編曲:組曲『展覧会の絵』
♪アンコール
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」より”ポロネーズ”
リャードフ:交響詩”バーバ・ヤガー”

客入りは昨年のプロコチクルスより若干多いくらい?でも空席が目立ちました。ムソルグスキーなのでこんなもの、でもS席、RB、LB、LC、には大量の高校生が。学校からの芸術鑑賞会でしょうか、贅沢ですな。でもはじめはL側しか見てなかったんでこっちじゃなくってよかった、と思ってたら私のいるブロックにも、、、

指揮者台無し、ポール(っていうのか?指揮台の後ろについている柵)もなし。エネルギッシュに動けるようにスペース広く取っている???
2ndVn女性多!11人中9人です。しかもみんなモデルみたいなすっごい美女揃い。さながらロシア各地域代表集めました、なミスコンです。

さて、内容です。オーケストラの技術からみるとこのところの来日オケの方が上。ゲルギエフの主管というか身体の一部のように思ったとおりにドライブしてくれるオケ、というところから見ると別物、ってことにしとこう。
金管、特にトランペット奏者はテクニシャン。ホヴァンシチナはVPOとの録音でしか聞いたことのない曲なのですが金管だけになるとムソルグスキーの音楽を分解して彼の音楽とはこのようなものです、と見せられたようで、丸ごとムソルグスキーコンサートの導入にはよいものか。
歌曲、バスのソリストが上手い。歌曲なのにオペラを見ているようです。1.子守唄、2.セレナード、3.トレパック、4.司令官の4曲。ロシア語なのでまったく何を歌っているのかわからない(プログラムには訳詩がありました)のですが、雰囲気でわかるんですね。4曲目は夏のサイトウキネンの「戦争レクイエム」を思い出しました。
展覧会の絵、プロムナードのトランペット、ゆったりとレガートでスタート。よくなんなに息が続くものだ。リモージュまでは普通、それが後半進むうちに盛り上がり、最後は華々しい金管と大砲のような打楽器で大団円。打楽器、ティムパニと大太鼓、音のリレーが抜群によくて同一人物が楽器を変えて演奏しているような錯覚に陥るほど、テンポ、間合い、音量がドンピシャ。

アンコールを2曲。
それも、オケがこの曲を知り尽くしているのか、確信に満ち溢れた演奏で本編よりもこっちの方がよかった(笑)音も違うし。
初日の演奏は、「まずはご挨拶まで」、ってとこでしょうか。
プログラム見ると、ものすごい強行軍です。11/22熊本、11/23大阪、11/24広島、11/26福岡、11/27名古屋、11/28~12/2東京、12/3~12/4札幌、12/6所沢、、、
オケの皆さんも東京でようやく腰を落ち着けることができそうで。明日以降に期待。
終演後、ハケのあとにも舞台入り口で熱心に拍手する人々、それに応えてゲルギー再登場。
読響&Mr.S定期、リヨン&大野さん、先日のブロムシュテットさんブル8でも同様のシーンありましたが、今日の演奏ではねぇ。。。ゲルギーファンの私ですがちょっとこれには疑問。

サントリーホール前はクリスマス用に意匠あつらえ中でしたが、ホール内はクリスマス!
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by felice_vita | 2009-11-28 23:34 | 海外オケ

ブロムシュテット&チェコ・フィルのブル8

よい音楽をつくるのはまずは指揮者、それを実感した演奏会でした。

2009年11月23日(月・祝)19:00@サントリーホール
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB.108(ハース版)

来日オケ版クラシック音楽シーズンも終盤に近づいてまいりました。
チェコフィルのプログラムは3バージョン、チェコならドヴォルジャーク、ではあるのでしょうが、ここはブルックナーで。
オケは男性が圧倒的に多く、女性はVn(1,2あわせて)に5名、ホルン1名、フルート1名、ハープ2名。性別によるバランスってありますが、もっとマッチョな演奏になるのかと思いきや繊細で鳴り過ぎない、これはやはりブロムシュテットさんの力でありましょう。
対向配置。指揮台を中心に左手から1stVn、Vc、Va、2ndVn、1stVnの後ろに左からCb、ホルン、中央に木管、その右手にTp、中央一番後ろに打楽器、その右手に(Tpの後ろ)トロンボーン。
この配置がドンピシャ。弦も金管も音がうまくクロスして絡み合い見事なブレンドです。

5分押し、19:05開演、終わって時計をみると20:23、約78分。真っ向勝負、1,2楽章は予想外にサクサクいくなぁ、と思っていたのですがピークを第3楽章に持ってきてたのでしょう。この3楽章の美しさといったら天国。泣けました。私は8番で一番すきなのは2楽章なのですが、この演奏をきいていっぺんに3楽章派に鞍替えです。
4楽章。ラストに向かって金管が飛び交い、大型花火がどん、と打ちあがってパラパラと細かい火の粉が地上に降り注ぐように終了。ため息です。
拍手は、、、ブロムシュテットさんの手が完全におりてからにしてほしかった・・・ でも、それからの拍手、余韻を楽しんだ人からはじわじわと感動があふれ出してくるのがわかる怒涛の拍手。ゴオォーってかんじで。

ブロムシュテットさん、御歳82歳。信じられない。
指揮ぶりは淡々としておりまるでドキュメンタリー映画を見ているようなのに、それがボディブローのように聴き手の胸にずしずしきいてきます。
一期一会、これだからコンサート通いはやめられない。
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by felice_vita | 2009-11-23 22:48 | 海外オケ

大野和士&リヨン歌劇場管弦楽団@オペラシティ

なんと申しましょうか、いちいち「こっちのほうがすごかった」とか考えるのはもう止めます。
それぞれがオンリー・ワンであるが故にナンバー・ワンなのです。

2009年11月9日(月)19:00@東京オペラシティコンサートホール
大野和士指揮
フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団

ショーソン:交響曲変ロ長調 op.20
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調op.78《オルガン付き》
♪アンコール 
 フォーレ:パヴァーヌ
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調

大野さんを聴くのは大フィル400回定期、2007年のMETアイーダ以来3回目です。
フランスのオケってほとんど聞いたことがなかったのと、リヨン=やっぱりオペラ(特にゲオルギュー&アラーニャ元夫婦の愛妙が絶品だと)という印象が強くて、先入観で”お洒落で軽い演奏”というイメージをもっていたのですが、こんなに深みのある渋い演奏をするオケだとは思いもしませんでした。
ショーソンの交響曲は初めて。打ち寄せる波のような、いかにも印象派、という音楽ですがここで、というところですかさず盛り上がりがあり上手いつくりです。

そして牧神の午後。友人から"笛吹きジュリアン”のうわさを聞き楽しみにしていたのですが、期待を裏切らないテクニックと表現力(陳腐な言い回しですが)、彼自身が牧神でその白昼夢をフルートで描き出したようなアンニュイな演奏でした。うっとりです。なのに眠くなるどころか目が離せない。

ラストはサン・サーンスのオルガン。
ヴァイオリンtuttiのざくざくした一糸乱れぬ演奏もロシアやドイツとずいぶん違いがあります。この曲では前2曲とはコンマスも交代。
でも終始リードしていたのは2ndトップの白髪のおじさまでしょうか。おじさま周辺4人組、GJ!
この曲でもフルート、オーボエ、そして金管(上手にトロンボーン、トランペット、間に木管を挟んで下手がホルン)が絶妙。あと海外オケのティムパニってほんと違いますね。クラシック音楽は歌詞はなくてもその国を表すな、と思うのが、このようにメロディーを刻まない楽器のリズムとか音程で表現されるもの。
オペラシティのオルガンがよいのか、それともやっぱりオルガニストの実力か。
本日の一押しはやっぱ"笛吹きジュリアン”です。

もう大満足、おなかいっぱい。
大野さんの指揮って、限りなくエレガント。コンダクト・オブ・ノーブル!
見て美しく聴いて更に美しい。日本の誇りです。

アンコール2曲が終わっても鳴り止まぬ拍手、舞台上のメンバーが全てハケた後も5分の3以上の聴衆が残って拍手、それに導かれ大野さん再登場。
ううーん、ブラヴォーです。

因みにNHKのカメラが入っており、時期は未定ながら芸術劇場で放映されるそうです。
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by felice_vita | 2009-11-09 23:08 | 海外オケ

すごすぎるヤンソンス&バイエルン放送交響楽団@倉敷市民会館

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死んでもいい、もう…

<追記>
滞在時間23時間の帰省から帰宅。
あらためまして。

倉敷市民会館リニューアル・オープン記念
マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団
ソリスト 五嶋みどり
♪使用楽器はグァルネリ・デル・ジュス「エクス・フーベルマン」(1734年) 
2009年11月7日(土)19:00@倉敷市民会館

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64
♪アンコール ハイドン:セレナーデ(弦楽四重奏曲op.3-5より 第2楽章)

すばらしい公演でした。ツアーの幕開けに倉敷を選んでくれてありがとう!!!

もともと音響はよい市民会館ですが、リニューアル後は更にパワーアップ。
残響1.7秒はちょうどよい。そしてもっとすごいのが音に死角がないところ。耳で聴いている、というよりも真正面、眼球全面に音がぶつかってくるかんじ。しかも音色が束になってやってくる。

ヤンソンス、バイエルン放送交響楽団。すばらしい・・・あの演奏が終わったとたんの会場の熱狂がすべてを現していると思いますが、なんだかワールドカップの出場を決めたときのような興奮でした。
(ただ4楽章のラスト、コーダへの入りの直前、ヤンソンスがためを決めたとたんに2,3人から拍手が。。。 信じられない! あれさえなければ世紀の名演奏だったはず)

とにかくすごいです。
弦、あんなにぴったりと音色が揃うのか!今回の私の注目はファゴットトップの男性でした。軽々と、すごいことをやっている。。
今回のプログラム、「チャイコフスキーの5番かぁ。。」と思っていたのですが、私の愛聴盤のゲルギエフ&ウィーンフィルよりも生で聴けた今回のほうが印象に残る名演奏でした。会場ではこの曲のCDも販売され、終演後は長蛇の列でした。さもありなん!

贅沢な一夜でした。前半のみどりちゃんのベートーヴェンだけでも1公演分どころか3公演分くらいのの価値があるというのに。興奮のあまり駐車場出るまでライトつけてないことにも気がつかなかった。

これから聴かれる方、楽しみにしていてください。この秋一番の興奮を味わえます。

それにしても、先日のゲヴァントハウスが今期一番の演奏と思っていたのですが、まだまだ出てきます。まるでトリノ五輪前のフィギュアスケート全日本選手権女子フリーのよう(ってわかりにくいか。
出てくる選手、出てくる選手がノーミスでものすごい演技を繰り広げ、会場騒然。結局村主選手が優勝したのでありました。)
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by felice_vita | 2009-11-07 21:17 | 海外オケ

NHK音楽祭2009 ゲヴァントハウス管弦楽団

今日の公演は聴きモノでした!

2009年11月4日(水)19:00~@NHKホール
リッカルド・シャイー指揮
ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
 ピアノ:キット・アームストロング
マーラー:交響曲第1番 ニ長調《巨人》

休憩終わってマーラー、いったい何人舞台に乗ってるんだ!?合唱も一緒にいるかのように舞台を埋め尽くすオケ。
真夜中の荒涼とした丘をつむじ風が幾辻も吹きぬけるような音の入り。
うーん、すごすぎ!テンポはゆるめで、フレーズフレーズをじっくり聴かせる。しっとりと音楽がすすみ、気がつくと半身浴のように身体中がぽかぽかと熱をもち、activeな箇所にくるとパンッと幕が落とされるようにいきなり音が輝きをもって広がる。
考え抜かれたシャイーさんの指揮に、文句の付け所のないゲヴァントハウス管・弦オールスターズ。どのパートもすごすぎて・・・ こういうのを伝統の音というのだろうか。
攻めも守りも超一流。弦は対向配置、管はフルートの女性を中心とし、その隣のオーボエ男性、その上のクラリネット男声、その隣のファゴット男性・・・木管がこんなかんじで1~3塁間をがっちり固める。1本ながら線の太いハープは存在感ありありでワンポイントで2アウト満塁をびしっと抑えるピッチャー。低音弦がキャッチャーで、バント、内野へうまくヒットを打つのが打楽器、外野へクリーンヒットを飛ばすのが高音弦で、ホームラン飛ばしまくるのが金管。
私が特に夢中になったのはトランペットトップ。強音も弱音も自由自在に操るソプラノ歌手のような。
このところマナーの悪さばかりが目に付きいい加減辟易していたのだが、巨人は音楽が進めば進むほど会場中が固唾を呑んで見守るようで、第4楽章のアタッカの入りなんて鳥肌。ラストのホルンチーム(トランペット、トロンボーン各1含む)が起立したところなんてもう興奮のあまり泣きそうだった。
幸せな気分がどんどん広がって笑いがとまらない。
万雷の拍手にシャイーさんもオケの皆さんも笑顔。

ああ、もう一回聴きたい!!!

あと、音以外に妙に新鮮だったのはこれもまた様式美の一つというのか登場シーン。
1曲目のバッハでは完全に観客の客席が確認できるまで一人の奏者も舞台に登場せず、また開演前に音だしもせず。
2曲目マーラーでは、休憩中に座席を大幅に増加。ハープとCb4名ほどがちらっと現れてさらさらっと楽器を鳴らして、開演前の鐘がなると舞台上は完全に無人。
(開演前に五月雨式に登場し、鐘がなるときにはほぼ全員舞台上にいたシンシナティとは正反対。)
こういうのもまた舞台作りの一つかな~などと思ったのでありました。

芸術の秋たけなわ。
今週末はバイエルン&みどりちゃんでございます。
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by felice_vita | 2009-11-04 22:39 | 海外オケ

パーヴォ・ヤルヴィの芸術

2時から6時までFMにかじりつき。
パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団。

ラストのマーラー第9番、地獄の淵、天国の門までいってしまう演奏で終わった後もラジオなのにしばらく金縛り。現実に戻るまで1日はかかりそうな演奏。これ現場で聴いていたら家にたどり着く前に交通事故にでも遭遇して救急車で運ばれてそうだ。
ドヴォ7でもかなりきてたんだけどマラ9で昇天。
演奏が終わった後の余韻がすごかった。(NHKホールに集う人に聴いてほしい)
観客が「まだ、拍手しちゃだめだよな」という遠慮した余韻ではなく、完全に音楽にノックアウトされて生まれた余白。ため息ものです。

フランクフルト、先日のシンシナティとまったく異種、かなりフルボディな演奏。オペラもオーケストラも実は実はすごい都市だったんだな、フランクフルト。
P・ヤルヴィ、まだ40代半ば。このところの録音ラッシュにおいおい、と思っていたのだけどエネルギーと有り余って仕方ないのだろう。
ノリに乗ってる40代。
巨匠の生まれない時代、ではあるけれども、結構クラシック界は激動の世紀なのかも。

まったく話題が変わりますが、フィギュアスケートGPシリーズ中国大会、日本人が男女ともトップだというのにテレビ放映はないのですね。
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by felice_vita | 2009-11-01 18:53 | 海外オケ

NHK音楽祭2009 シンシナティ交響楽団

NHK音楽祭2009 <アメリカ>
2009年10月26日(月)19:00~@NHKホール
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
シンシナティ交響楽団

コープランド:庶民のファンファーレ
バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11
バーンスタイン:《ウェストサイド物語》~シンフォニックダンス
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95《新世界から》
♪アンコール バーンスタイン:キャンディード序曲

2階席はやばいくらいにガラガラ、これ舞台上からみたらあまりいい気持ちしないだろうな・・・ 
プログラム構成はわかりやすい、アメリカの定番曲ですが組み合わせはよいですね。1曲目が金管のみ、2曲目が弦楽器のみ。ファンファーレは金管楽器奏者全員起立、この曲ってほんと、「これぞアメリカ!」
初めて聴くP・ヤルヴィさん、打点がはっきりしていて美しい指揮。配列は舞台下手から1stVn、2ndVn、Va、Vc(上手)、その後ろにCb、あとの管楽器は定番。音の配列も規則正しく高音、低音がはっきりと聴こえます。
おもしろかったのはシンフォニックダンスの打楽器奏者。5人で右に左に、楽譜を譜面台に移動させながら楽器を持ち替え、大忙し。一つ動きを落とすとも音楽に乗り遅れそう。
弦楽器もオープニンの指パッチン、そしてマンボ!の掛け声。シンフォニックダンスには”アメリカ”も”トゥナイト”も入っていなかったのね。私はジョシュア・ベルのウェストサイドストーリーのアレンジが気に入っていてこればっかり聞いてたからな。
新世界、これ聴くの何年ぶりだろう。なんだか懐かしい気持ちになりました。
後半、新世界のときから指揮台前の譜面台には楽譜が載っていて、双眼鏡で眺めると”Candide”、アンコールの楽譜を既に置いていたとは(笑)。
全演奏が終わってもヤルヴィさん、笑顔なし。想像していた方と間逆に近い印象です。ニヒルという言葉がぴったり。

NHK音楽祭、という場が微妙なのか。
今回、スカラ座のヴェルレクとゲルギエフの2回のみにするつもりが、どうせなら間2公演もと思って、3月に案内が来たNHKの先行予約で押さえたんだけど、NHK冠公演よりも、一般の来日公演のほうが良いな。チケット取るのが大変そうだったのでNHKで、と思ったのだけど、、、 先月の読響定期とか先週の日フィルの方が印象に残る演奏、というのか演奏に自分が入り込める公演だった。シンシナティの技術自体は文句ないのだけど。
NHKホールが悪いのか、音楽祭というのが観客が音楽に入りこむよりもそれを取り囲んで眺めるだけのものとする仕掛けなのか。
音楽に没頭できない・・・と思いながらも、アンコールのキャンディード序曲を聴きながら、バーンスタインは世界平和を心から願っていた人なんだなぁ、なんて思ったり。
来年はドイツの三大B。
その前に来月(といってももう来週明け)はゲヴァントハウス、そして11月最終日はゲルギエフ!
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by felice_vita | 2009-10-26 22:46 | 海外オケ

ウィーン・ヴィルトゥオーゼン@サントリーホール

7月のPMFから続いていた連勝(ブラヴォーな演奏会)ストップをかけるのがまさかこの公演になるとは・・・

2009年10月12日(月・祝)
ウィーン・ヴィルトゥオーゼン@サントリーホール

モーツァルト:フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調k.315
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 k.201
R・シュトラウス/ハーゼネール編:もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル
 (交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」より)
ビゼー/プルヌ編:カルメンファンタジー
ヴェルディ/バッシ編:リゴレットファンタジー
R・シュトラウス:ばらの騎士ワルツ
J・シュトラウス2世:アンネン・プルカ
J・シュトラウス2世:ウィーン気質

アンコール
ハンガリー舞曲第1番
トレッチ・トラッチ・ポルカ

メンバー
V・シュトイデ(コンマス、Vn、1971ライプツィヒ生)、H・グロー(2nd Vn、1976ヴァイツ生)、E・ランダラー(Va、1974ザルツブルク生)、F・バルトロメイ(Vc、1946グラーツ生)、J・ニーダーハマー(Cb、1954リンツ生)、W・アウアー(Fl、1971フィラッハ生)、H・ヘルト(Ob、1969ツヴェットル生)、E・オッテンザマー(Cl、1955ヴァレルン生)、S・トゥルノフルキー(Fg、1959プラハ生)、W・ヴラダー(Hr、1969ウィーン)、J・ヤンコヴィッチ(Hr、1984クロアチア生)

4月のマスターズ・プレイヤーズでウィーンフィルコンマスのシュトイデさんのメンコン・ソロ(あまりにも絶品すぎ)を聴いて即プレオーダーで予約、1F一桁列真ん中ゲット、今日の日を指折り数えてきたのですが・・・

演奏のテクニックはすごいんですがそこに気持ち(モチベーション)が伴っていないっていうのかな。
1曲目はフルートソロの音楽、ここまではよかった。この次のモーツァルトNr29からですよ、微妙な雰囲気が漂いはじめたの。1楽章が終わったところで拍手が入り(しかも1階席の半分近かったとも思える大音量)、「ええっ?」と思ってたら2楽章終わったところでも拍手が入って・・・さすがに4楽章は演奏側がかなり「次も音楽の続きです」的雰囲気をもって演奏してたのでここで拍手は入らなかったのだけど、、、 
後半、カルメンファンタジー(フルートソロ)。
前半、1曲目で見事なソロを聴かせてくださったアウアーさん、私もこの曲をフルートソロで聴くのは初めてだったのですが、あぁ、セギディーリャの前で拍手が入りかけ、でもここで拍手したのは1,2人だったので何とか未遂で終わったものの決定的になったのはリゴレットファンタジー(クラリネットソロ)。
音楽が終わってないのに、フルートが入ろうとしたところで拍手が入り、オッテンザマーさん、思わず「すみません、ちょっとまってください」と日本語で。
そうなるともう演奏者のテンションも下がってしまい、なんだかな~のしまりのない演奏会になってしまった感じ。聞き手の私がこれなんだから、演奏者側の消化不良感はさぞかしかと。

アンコール2曲目の紹介をCbニーダーハマーさんが日本語でされた後、すかさずシュトイデさんが(これも日本語)「これで終わりです」宣言、会場は笑いに包まれたものの、Clオッテンザマーさんの日本語アナウンス同様わかるひとにはわかる、”これは笑うところじゃないよぉ・・・”
っていう感じで、なんとも消化不良なかんじで終わってしまった本日のコンサートでありましたよ、トホホ。
特別協賛タマホーム、ここで家をたてた人が招待で大量に入っていたのかはなぞですが、普段クラシックの定期で感じる雰囲気とはまったく異質の空気。

メンバーの名誉のために付け加えておきますが、演奏技術自体はさすが、のもの。超絶技巧を駆使し演奏されるのですがそれがなんだか義務感でやっているようで、、、後半は明らかに不機嫌っぽかったし。(Vn、Cl
、Fl)
これから日本ツアー(のうち本日のプログラムに掲載されていたもの)は13日宮城、16日福岡(この2回は地元の団体が共に出演)、17日兵庫芸文、18日矢掛(って岡山じゃん)、と続くわけで、メンバーのみなさん、どうかすべてがすべて、ウィーンフィルの本公演を聴くような客層じゃないってことをわかって、普通の、クラシック音楽に入れ込んでいるひとがすべてじゃないっていうのを理解して、そういうところで演奏することを楽しいと感じて演奏してもらいたいものであります。。(芸文は1曲目以外は同プロ。頼むからへんなところで拍手しないようにペーパー配ってくれ!)
確かいずみホールはウィーン音楽祭(だったかな)企画の一つで演奏会入ってたと思いますが、(友人が行くのです)ここでは今回のメンバーの皆様にも姉妹ホールであるこのいずみホールの雰囲気を楽しんでいただきたい、と心より思うのでございます。

でも考えたらかの地、オーストリーでもそこまで国民全てがクラシック好き、音楽を理解しているかというとそうでもないかとも思うので、これはちょっとうがった見方かもしれないですね。私の後ろのおじいちゃんはクラシック初心者っぽかったけど本当に楽しんではったみたいやし。

といいつつも嗚呼。
まるでCS出場を逃した阪神を思う気持ちで本日の公演を振り返っております。
でもばら騎士はよかったし、ウィーンならではの演奏を聞かせてもらったし、アンコールのブラームスではこれまでの音とは異質の音を聞かせてもらったし(シュトイデさんの楽器はウィーン国立銀行貸与のストラドでした。)、メンバー一人ひとりの能力の高さもしっかりわかったし。
どうでもいいことだが最年少のHr、ヤンコヴィッチ君(と君付けでいってしまう)お肌ツルツルだった。。。若いわ。

来年5月はシュトイデさんのソロリサイタル、夏にクラリネットのオッテンザマーさん+2人のイケメン息子さん(ほんまにすっごいイケメンだ。パパ譲りなのね。)とのトリオリサイタルも開催されるそうで、そちらに期待することにいたしませう。
とはいえ、やっぱりシュトイデさんのヴァイオリンはすごかった!しかも彼、オーストリアではなくドイツ人なんだ!(ライプツィッヒ出身)しかも同世代。なんだかコンマスでしきる彼が中間管理職に見えてきたわ。
ウィーンフィルの来日公演から3週間もたたないうちでの再来日、東京って、日本ってすごいな。

サントリーホール、お昼公演はラザレフ+日フィル、きっとこっちのほうが気合入った演奏だったんだろうなぁ・・なんてね。
なんか自棄酒飲みながら愚痴ってるぽくなってしまってるな。。。
閑話休題。話題一新。
今月のラザレフは楽しみなり。
ホールにヴァイオリンケース持った男性がいらしたのだが、もしかして本番終わった日フィルの方だったのかしらん。
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by felice_vita | 2009-10-12 22:36 | 海外オケ

ポルカの国

シルバーウィーク明けにオフィスが移転するため今週は引越しの片付けで大忙し。
スカラ座は本日が千秋楽。もう一度行きたかった・・・

ウィーンフィルのFM中継、べートーヴェン7番の第4楽章の途中にぎりぎり間に合う。
でも最後の部分しか聴かなかったせいか、ベートーヴェンよりもアンコールのポルカのほうがウィーンフィルらしさが出ていてよかったな。音の切れが違う!

ヘルメスベルガー:軽い足取り
J・シュトラウス:雷鳴と電光

今回の模様は11月6日(金)NHK芸術劇場22:30より放映とのこと。
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by felice_vita | 2009-09-17 20:50 | 海外オケ

NHK音楽祭2009 スカラ座 ヴェルディ・レクイエム

18:20ごろ、原宿駅から代々木公園横を通ってNHKホールに向かってたんだが、同じ方角を目指し、手にはコンビニ袋を提げたラフな服装の外国人がぞろぞろと。近づくとイタリア語で話してたからもしかしてスカラ座の楽団員??この時間でも急ぐでもなく余裕なのはさすがイタリア人だ。(笑)

NHK音楽祭2009 開幕
~オーケストラが奏でる故郷の名曲~ITALY
2009年9月10日(木)19:00@NHKホール
ダニエル・バレンボイム指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団
ヴェルディ「レクイエム」
ソプラノ:バルバラ・フリットリ
メゾ・ソプラノ:エカテリーナ・グバノワ
テノール:ヨハン・ボータ
バス:ルネ・パーペ
合唱:ミラノ・スカラ座合唱団
合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ

対向配置。怒りの日では3階の左右にバンダ隊(←日本人のトラみたいだった)。
やっぱりすごいのは合唱。そしてフリットリ、ベル・カントの女王!
合唱、出だしの男性”Requiem”のRの音が出る前からRを巻く空気、Fの音が会場にまで届く。
先日の戦争レクイエムの合唱や、スウェーデン放送合唱団の対極にある合唱団というのか、前者が1本の絹糸のような細く均質で統一された透明感のある歌声なのに比し、スカラ座は全メンバーが自分の個性でぶっとばしそのフルスロットルでの衝突の中で昇華された歌声といえようか。
第1ソプラノ、第2ソプラノ、メゾ、コントラルト、第1テノール、第2テノール、バリトン、バス、全部で合わせて総勢104名。
怒りの日では独白、つぶやくような歌声。サンクトゥスではバレンボイムも合唱にお任せ。でもリズムがずれない。
リベラ・メのラスト、ドン・カルロのラストシーンがかぶる。

でもミーハーな私はパーぺ様、あとティムパニ前に位置した2ndVnの男性!アルマーニのモデルみたいだった。プログラムにはメンバーの名前しか載っていないためどなたかは不明だが、名前と序列からみるとフランチェスコさんか???

ソリスト陣ではフリットリが好調。声はいいわ、美しいわ!栗色の髪、前髪をぴっちりと片分けにしてあとはストレートに肩に落としており小顔が引き立ちます。なのに意外に(かなり)体格はいいんですね。(欧米の歌手って体格よくても顔小さいし足細いよな。)これまたブラウンの衣装が映えて美しいこと。
メゾ・ソプラノは当初のソリスト、ルチアーナ・ディンティーノ氏が”来日後のどを痛め歌うことが出来なかったため”代役のグバノワさん。ロシア人。バレンボイムの指揮で何度もレクイエムも歌っており不安はなし。今回のアイーダのアムネリス代役にも急遽キャスティング。バレンボイム指揮のスカラ座の7月、テルアビブツアーでアムネリスとヴェルレク歌ったらしいので、もしかして今回の代役は確信犯か。
テノール・ヨハンさんはオペラからそのまま抜け出してきたような風貌。艶とか響きではなくストレートな歌声。(アイーダでは前半2日のラダメス役)
パーぺさまは少々抑え気味、というよりもこの曲自体バスは大人しいのだな。

でもやっぱりすごかった。
惜しむらくは、ってか許せないのは、終わってすぐ拍手した奴。そしてそれにつられて拍手したさらに1名。
配布されたチラシには”本日演奏される《レクイエム》の終わりは、音楽の余韻を堪能していただくコンサートでありたいと考えております。来場の皆様にはその雰囲気をお楽しみいただければ幸いです”と記載された、その上に、あんなにあんなに、場内アナウンスでも同様のフレーズが繰り返されたというのに!(怒)
”余韻を楽しむ”じゃわからんのかね、「終わってすぐ拍手しないで」とはっきり言わんと。
私の頭のなかでは怒りの日の大太鼓が鳴り響いたですよ。

今日の演奏はFMでも生放送。今後今月28日(月)にはBS2クラシックロイヤルシートでAM1:00~4:00、11月7日(土)PM11:00~AM2:00BSハイビジョンのウィークエンドシアターで放映予定。
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by felice_vita | 2009-09-10 22:51 | 海外オケ