カテゴリ:舞台・ミュージカル( 15 )

新宿末廣亭

はじめて寄席にまいりました。

落語色物定番 新宿末廣亭

大阪に住んでいた頃に桂三枝さんの創作落語の会に数度、あと若手の会に数度足を運んだだけで、繁昌亭にも行かないままだったので、常設の寄席にいくのははじめて。
12時から4時まで、途中で出るかなと思っていったのですがまったくあくことなく気がつけば4時。
生できく落語はいいですね。(特に三遊亭丈二さんがよかったな)
あとあまり落語のことは詳しくないのですが、それでも、見てきた落語すべてが上方で、膝隠し、鳴り物が普通だったので、この点で江戸との違いがあるのに驚いて新鮮でした。
聞きながら飲食するのも新鮮で。
あと寄席って古典がメインかと思っていたのですが、違うのですね。
末廣亭界隈も雰囲気があって、東京観光の一環にもおすすめです。

また聞きにいきたい!こんどはお弁当作っていきたいな。
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by felice_vita | 2011-02-27 21:24 | 舞台・ミュージカル

新訂 ワーグナー家の女

f0041305_743816.jpg調布市せんがわ劇場指定地域連携事業 
桐朋学園芸術短期大学三専攻合同公演 
「新訂 ワーグナー家の女」作・演出 福田善之
2011年1月22日(土)@せんがわ劇場

<解説より>
1946年、ドイツ敗戦の翌冬。爆撃の跡が生々しいバイロイト。
巨匠ワーグナーの息子の妻・ヴィニフレッドは、
アドルフ・ヒトラーとの交友の故もあって、
アメリカ占領軍の組織する「非ナチ化委員会」の審問を受けようとしている。
母と長らく不和だった娘のフリーデリントがアメリカから帰ってくる。
彼女は反ナチ活動に挺身していたのだ…。
芸術は純粋に独立存在し得るものか?




桐朋の学生さんの公演です。
音楽はほぼピアノで舞台上で演奏され、小さな舞台ながらも小道具、時に背景スクリーンに写真・映像を投影、あと照明をうまく利用していて、興味深いものでした。
大ワーグナーの長男(ジークルフリート)の嫁ヴィニフレッド、義母・コジマは越えられない壁。でもジークフリートもヴィニフレッドもきっと同じ思いをいだいていたんだろうな。その中でバイロイト音楽祭を守ること、大ワーグナーの音楽を守ることがきっと彼女の見つけた生きがいだったのだろうな。
この役を演じた学生さんが突出してうまく、存在感ありありで、予備審問はおされ気味、あれだけ説得力のある演技されると、「彼女は正しい」とみんな彼女のほうにつくだろうよ。

戦争、芸術、政治、家族。
結論、というのか正解は出せない問題。ちょうどこの日の夜の読響500回記念定期公演終演後のアフタートークのコメントを聞いていて、あまりにもタイムリーな話題。
ヴィニフレッドの娘、フリーデリントは言う、「真実の重要性」、これはアメリカのいう正義と全く同じで私はものすごく疑問。だって真実ってなに?後世になって「実はあの歴史は間違っていて・・・」なんてこと、時の政権が変わればしょっちゅうありそうだし、歴史の真実なんてそのときの権力者が伝えたい情報を残しているものだけで、それが真実かどうかなんてわからないでしょ。
私には今回それが、予備審問を行う側がすごく偽善に思えて、実際ナチの活動、ヒットラーにどう関わったということよりも、大ワーグナーの芸術をひたすらに信じて守ろうとしたヴィニフレッドの生き方は筋が通ってると思うのだよね。
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by felice_vita | 2011-01-22 15:21 | 舞台・ミュージカル

三月花形歌舞伎 「染模様恩愛御書」

友人にお誘いいただき、大阪時代の平成中村座以来生涯2度目の歌舞伎鑑賞に出かけてまいりました。

三月花形歌舞伎 染模様恩愛御書
2010年3月21日(日)11:00~@日生劇場
三月花形歌舞伎通し狂言「染模様恩愛御書 ~ 細川の血達磨」

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<配役>
大川友右衛門 : 市川 染五郎
印南数馬 : 片岡 愛之助
横山図書 : 市川 猿弥
腰元あざみ : 市川 春猿
細川奥方照葉 : 上村 吉弥
細川越中守 : 市川 門之助

物語りもわかりやすく、舞台もシンプル、友人曰くいわゆる古典ではないもの約束事は継承されているということで、様式美にあふれたお芝居でした。
幕があくとまず夏場、夜空、赤い盆提灯、屋台組のセットに浴衣姿の町衆。夜空の黒、提灯の赤、浴衣の白のコントラストの美しいこと。日生劇場、舞台装置は盆と小さなせり1台なのでそんなに凝ってはいないのですがそれでも空間を立体的に存分に利用したセットです。
今回のようなストーリーだとほんと、ウラORオモテ宝塚ですね。客席も内容のせいか女性、しかもけっこう若い女性が多く(いってみればいわゆるボーイズラブ?)驚きました。
愛之助さん、おきれいでした~素朴でおぼこで純粋な若衆がぴったりはまっていて。舞台に出てこられるたびに衣装が違って華やか!
染五郎さん男気があって火事場のシーンはものすごい迫力、階段落ちは見ていて死にそうになりました。
宝塚が好きだった時代も娘役が好きだったのですが歌舞伎でも女形にひかれます。特にキク役の中村芝のぶさん、品があってたおやかで愛らしくてうっとりしてしまいまし。
爆笑あり、ハラハラドキドキあり、そして最後は涙、涙。
毎日舞台に立たれている役者さんってすごいですね。

このところクラシックとオペラ一色だったので、久しぶりにこういう舞台を見ると新鮮です。途中入場OKとかがさごそ音を立ててもあまり気にしないとか、カーテンコールはない、とか。
今回の歌舞伎は間20分休憩をはさみ約3時間なのでちょうどオペラと同じようなかんじですね。(でもオペラで11時スタートはまずないですけど) 終演後、三笠会館で遅めのランチ。銀座は連休の中日のせいか、あまり人ごみも多くなく、そぞろ歩き。閉館まで残すところ41日間となった歌舞伎座をちら見したり、つぼみがすくしほころびかけているソメイヨシノをウォッチして帰ってきたのでありました。
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by felice_vita | 2010-03-21 19:28 | 舞台・ミュージカル

ミラノ・スカラ座バレエ ベジャールの夕べ

《2010年1月11日記載》

今回の旅行のメインです。ダニエル・ハーディングがハルサイをどう振るのか、あと何よりも9月の来日公演のドン・カルロでもう静かに燃えるものすごい演奏を聴かせてくれたスカラ座管弦楽団を聴きたくて、今回の旅先をドイツからミラノに変更したのですから。

ミラノ・スカラ座バレエ ベジャールの夕べ
2009年12月30日(水)20:00@ミラノ・スカラ座
指揮:ダニエル・ハーデイング
演奏:スカラ座管弦楽団
・火の鳥(ストラヴィンスキー)
・さすらう若者の歌(マーラー) 
  バリトン:ロデリック・ウィリアムズ(発音適当です・・・アメリカ人かな? Roderick Williams)
・春の祭典(ストラヴィンスキー)
スカラ座公式サイト http://www.teatroallascala.org/en/index.html

f0041305_929279.jpgおなじみの香盤表










f0041305_9294269.jpg今期スケジュール冊子











バレエなんですが、私、ほとんどハーディングばかり見てました(笑)。欧州の歌劇場のオケピット、指揮者の肩から上は観客からも見えますので舞台見つつ指揮者見つつ。
それにしてもスカラ座はやっぱり豪華だ~~~~ 
服装の印象では独・墺ではイブニングドレスが多いですがイタリアはびしっときめたスーツとかぴっちりした丈短の黒ワンピなんかが目立ちますね。日本もこれに近いので日本からいらっしゃる方、あまり気にしないでよいのでは。男性は通常公演でもジャケット着用必須です。
チケットはスカラ座のサイトからネット予約しました。予約コミッション23ユーロ、あと座席は平土間(Platea)115ユーロ(オペラならおおむね187ユーロ)。私の席は右側5列目(で前が通路なので前に誰もおらず背の低い私には見やすく良席。本当は1列目とりたかったんですが、サイトからチケット購入でも”座席指定”と”ブロック指定”選べるので、ブロック指定にしたところ、1列目でなくこちらの座席が優先されました。
友人に、「スカラ座で見るなら絶対にプラテアかボックスなら1列目。ボックスで2列以降はだめよ」と言われておりましたが、確かに日本からせっかく見に行くのなら死角のない席で楽しみたいですね。

でもってハーディング。
かなり好意的に迎えられていたのでは。とはいえバレエですからオペラとかクラシックファンと違うだろうけど、それでもあちこちで「ダニエル・ハーディング」という固有名詞が囁かれていたので、バレエファンといっても指揮者、音楽に無頓着ではないのでしょうね。
私はバレエはあんまり詳しくないのでわかんないですが、ベジャールものって1演目終わるまで拍手はしないんですね。で、この3演目とも男性の肉体美を徹底的に見せつけるもので、うひゃヒャ・・・
ハルサイはバレエものなんだなぁ。バレエがつくと音楽の理解が一気に深まるというか、ああ、そうなんだとものすごく納得。これバレエ見てから単独で音楽聴くべきですね。

終演後、楽屋口に行ったのですが一般客の出待ちは皆無、出演者の身内関係ばっかりでした。ハーディング氏もめがね姿でマネージャーOR劇場関係男性と二人で斜め前のレストランへそそくさと入っていかれたのでした。

スカラ座からガッレリアを抜けてドゥオモへ。夕方の雨もすっかり上がり月が。
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by felice_vita | 2009-12-30 23:51 | 舞台・ミュージカル

ザ・アイリッシュダンス ラグース

9月はシルバーウィーク初日にチケット売り出し、実家に帰省してたんで出遅れて23日にチケット照会するとすでにSは完売、Aでさえ残りわずか。しまった・・・と地団駄踏んで悔しがった公演がやってまいりました。

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2009年12月12日(土)15:00@調布市グリーンホール
ザ・アイリッシュダンス ラグース
リードダンサー:パウラ・ゴールディング、ジャシンタ・シャープ、ロナン・シャーロック、マイケル・パトリック・ギャラガー

アイリッシュ・ダンスが流行ってからかなりたちましたが、いまだその人気は健在だったのですね。
私は2000年10月にリバーダンス公演を見て以来。あのときはおそらくCDもかなり売れてたし、絶頂期でNY、ブロードウェーで当日券で1万円弱払ってみたのだけど会場がかなり大箱で(2000人強か)かなり舞台が遠く、あまり印象に残ってなかったのですが、今回はA席とはいえ、なにせ1300席ホールなのでまだ近かったといえましょうか。しかも予想以上に見ごたえがあり、とっても楽しめました。
こういう生バンドとダンスの構成でのショウって、本来ならやっぱりパブサイズでパイント黒ビール片手に楽しむのが最高なんだろうなぁ。。。

アイルランドの民族音楽、いいですね~ 心に染みます。演奏は5名のバンドなのですが、それだけで十分。イーリアンパイプ、フィドル、バンドネオン?、キーボード、ギター。ヴァイオリン(フィドル)奏者は太鼓も担当しており、いずれの楽器も達者。イーリアンパイプは、どうやったらふいご楽器でこんな超絶技巧ができるんだ!!!と驚嘆。バグパイプは息でふいごに空気を送り込んで鳴らしますが、イーリアンパイプはひじでそれを行います。友人が趣味でやっており以前チャレンジさせていただいたのですが音出すのがやっと。
そしてやっぱりダンサーですよ。
幼少からやってる方が多いと聞きますが、もう動きっぱなしですから体力ないとやっていけない!女性は主に群舞担当、男性2名がバレエダンサー(しかもプリンシパル級かと)よろしく技を競い合う、力強いステップを見せてくれ、会場中大いに沸かせます。
音楽もなじみやすいリズム、音階で、ふだんダンスとか音楽に無縁の人でもとっつきやすい。しかもマエストロのノリがよく、聴衆をひきつける技をしっていらっしゃる!
ヴォーカルコーナーでは元ケルティック・ウーマンのディアドレ・シャノンサンが登場、全4曲で美声を披露。最後はマエストロ曰く「今回のツアーで、熱烈に薦められた」”you raise me up”、しっとりと聴かせてくださいましたよ。
拍手に口笛、観客参加型のショーって楽しいですね。
ラグース、日本ツアー、結構あちこちあるみたいなので、タイミングが合う方には是非是非おすすめいたします。
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by felice_vita | 2009-12-12 20:55 | 舞台・ミュージカル

能狂言界 箒星の祭典+eco@国立能楽堂

大阪にいたときも伝統芸能には足を運んだことがなかったので、国立能楽堂には興味津々。

能楽囃子五変化「神・男・女・狂・鬼」
  笛   一噌 隆之
  小鼓 観世 新九郎
  大鼓 亀井 宏忠
  太鼓 小寺 真佐人

狂言「蝸牛(かぎゅう)」
  茂山 茂、茂山 童司、茂山 逸平
 (後見)島田 洋海

能「舎利(しゃり)」
  シテ 足疾鬼  片山 清司
  ツレ 韋駄天  味方 玄
  ワキ 旅僧   室生 欣哉
  間狂言 泉湧寺の舎利守 茂山 逸平
  笛   一噌 隆之
  小鼓 観世 新九郎
  大鼓 亀井 宏忠
  太鼓 小寺 真佐人

  後見 清水 寛二、浅見 慈一
  地謡 観世 喜正、角田 直隆、古川 充、坂 真太郎、谷本 健吾、川口 晃平
  働キ 鵜沢 光

逸平さん、テレビでもおなじみですが、ずっと小顔です。そして声がよく通ること!滑舌がよいので台詞がとてもききやすく、素人でもとても楽しめました。
狂言では大いに笑い、お囃子、お能では伝統芸能の様式美を堪能しました。
日本の伝統は静と動のコントラスト、特に静止の部分に、ここに生まれる間と静寂が他国の伝統芸能とは違います。
激しい動きの次にくる静止があってこそ動がいきる。そこに観客の緊張感と集中が生まれる、この面ではクラシック音楽よりも観客の占める役割が大きいともいえるでしょうか。
ひとつの動作のためにどれだけのお稽古をされているのか。そしてそれをこれ見よがしに表面に出すのではなく、反対に苦労を見せないところが、また日本的なのですね。
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by felice_vita | 2008-11-13 01:11 | 舞台・ミュージカル

OUDSジャパンツアー2008  ロミオとジュリエット

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オックスフォード大学演劇協会(OUDS)東京芸術劇場小ホール

役者はもちろん興行、照明、デザインすべてOUDSの学生さんです。若さあふれる舞台です。
主役のロミオ、ジュリエット、初々しい!特にジュリエットのSawers嬢はなんてキュートなの!小さくって華奢で守ってあげたくなる、でもロミオを一途に想う芯の強さ、打たれました。
舞台は1920年代を設定?グレート・ギャツビーっぽい時代、男性はタキシード、女性は身体に添ってストンと落ちるロング丈でないドレス。
チャールストンの音楽が幕間に流れ、劇中のパーティのシーンもダンスはチャールストン。
退廃的な20年代の雰囲気がこのシェークスピア作品にもぴったり。

シェークスピアの国の正統演劇、流れるような台詞回し、英国英語の美しい抑揚。
酔います。

終演後ロビーで交流会なるものがありましたが、舞台を終えた出演者みな日本と同じ普通の学生さんでした。
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by felice_vita | 2008-08-09 21:27 | 舞台・ミュージカル

RhythmsBerlin at Friedrichstadt Palast Berlin

kaine karte, kainen Stehplatz...Shade.

結局立見の売り出しがなかったのです、残念ながら。BOX近くで待っていればキャンセルが何組かやって来るので入手不可能ではなかったのですが待つにはちょっと寒い。。。
近くにレビューシアターがあるので、そちらでレビュー鑑賞することにしました。
めまぐるしく展開して退屈する暇もない。スタイル抜群、うっとりして魅了され、次の瞬間には空中ブランコやら宙吊りになって泳ぐカップル、命の危険と紙一重の曲芸もあり、会場を沸かせるパフォーマンスに拍手の連続でした。

ベルリンに来る機会のある方で、クラシックには興味がないけどなにか見たいという人には断然おすすめです。ドレスコードもなし。私はこういうレビューシアターのほうが厳しいのかと思っていたので思い切り拍子抜けしました。ジーンズできている人も多くてびっくり。かと思えば思いっきり着飾っている人もいたりして。
なんでもあり。お好きにどうぞといったところでしょうか。
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by felice_vita | 2007-06-28 22:36 | 舞台・ミュージカル

エリザベート 大阪公演@梅田芸術劇場

エリザベート 大阪公演梅田芸術劇場 
ウィーン・オリジナル・バージョン(ドイツ語上演)

脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツェ
音楽/シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション/ウィーン芸術協会

キャスト(本日ベスト・オブ・ベストのキャストでした!)
エリザベート:マヤ・ハクフォート
トート:マテ・カマラス
ルイジ・ルキーニ:ブルーノ・グラッシーニ
フランツ・ヨーゼフ:マルクス・ポール
皇太子ルドルフ:ルカス・ペルマン
皇太后ゾフィー:クリスタ・ヴェットシュタイン
マックス公爵:デニス・コゼルー
ルドヴィカ公爵夫人:キャロリーネ・ゾンマー

キャスト、オーケストラ、スタッフ、総勢約100名の引越し公演、それも期間1ヶ月、プラス東京でも2週間、というのは、オペラ公演を凌駕しています。それがペイしているのですからオペラよりもすごいなぁ。。。観客、ほとんど女性なのがまたまた、、、
夢にまで見たウィーン・オリジナル版の公演を大阪で見ることの出来る幸せ。東京公演は施設・装置の都合で上演不可能のためコンサート形式なのです。梅田芸術劇場、これを頭に入れて改装したんでしょうねきっと。
宝塚版、東宝版とは全く違うセットと演出ですが期待通り面白い。図らずも今朝の朝日新聞で取り上げられていた輸出ミュージカルの文中に本作品についてもコメントされており、これが現在のブロードウェーの不調、翻って好調欧州の今をぴったり評したものでしたので下記に抜粋を。時代はファーストフードではなくスローフードです。
・・・
(前略)
80年代以降、英米産の大作ミュージカルの多くは、演出、装置や衣裳などもオリジナルと同じ形で世界各地に発信されてきた。英語圏の洗練されたミュージカルがダイレクトに伝わるが、上演側の工夫には制限がある。日本でも数多くの舞台がこのやり方で上演されている。
対照的なのは近年、非英語圏に広がるウィーンミュージカル。その代表格でクンツェ、リーヴァイ両氏の作「エリザベート」は、上演ごとに演出はもちろん台本や歌も変わる。自由度が大きく、作品が進化する一方で「決定版」はない。
英米スタイルとウィーン流のこの違いは、グローバル化とローカル主義に例えることもできよう。・・・(後略)
(朝日新聞4月21日 執筆 編集委員・山口宏子)
・・・
エリザベート初演は1992年、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場(そう、モーツァルトのオペラが数々上演された劇場です)、それを宝塚がもってきたのが1996年雪組公演。ウィーン版では暗い前衛的な装置演出だったのに対し宝塚版は宝塚らしい華もありかつオリジナルではあくまで主役はエリザベートなのに対しトートを同等にもってきて違ったテイストに仕上げています。ハンガリーではこの宝塚版が上演されたそうです。初演から15年、いまでも楽曲が追加されたり演出も上演地で変えられる名作となっています。さすが音楽の都ウィーン、作曲家が推敲を重ねて名作に仕上げた伝統は今も受け継がれています。

話を元に戻してエリザベート。
ドイツ語で書かれたミュージカルはやはりドイツ語で歌われるのが一番です。広告に「ウィーン発 オペラを超えたミュージカル、2007年春、奇跡の来日」とあるのですがその通り。現代オペラはミュージカルの形をとるのだと実感しました。クラシックファンには絶対に見ていただきたい作品です。台詞が殆ど歌でつながれるので違和感がまったくありません。(だからアメリカでは受けないのかも)
梅田駅降りて会場に向かう道はまるで宝塚駅下車して宝塚大劇場へ向かう光景でした。ミュージカルだと男性は躊躇されるのでしょうか。これは見ないと絶対に損。30日までですのでお急ぎください。
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by felice_vita | 2007-04-21 20:50 | 舞台・ミュージカル

Kバレエ・吉田都さん、英批評家協会ダンサー賞を受賞

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 英最優秀ダンサー賞に吉田都さん

素晴らしい快挙です。英国批評家協会が選ぶ2006年の最優秀女性ダンサー賞に見事選出されました。
National Dance Awards
http://www.nationaldanceawards.com/dance/best_female.htm

バレエ界のトップ、英国ロイヤルバレエ団で最高位プリンシパル、「英国の至宝」「dance of noble」と称えられながらも2006年に電撃退団、9月から熊川哲也氏率いるK-バレエカンパニーのプリンシパルに。
(※Kバレエのホームページを見て初めて知ったのですが、中村祥子さん(ウィーン国立→フランクフルトバレエへ移籍)もゲストプリンシパルなのですね。Kバレエ、熊川氏の求心力はすごい。)

彼女の踊りには本当に愛と優しさ、気品がいっぱいにつまっています。見る人すべてを魅了する、とてつもないカリスマです。そして、2006年、ロイヤルバレエを退団してもこのような大きな賞を授与される、(授与する英国もすごいですが)、きっとこれからの彼女の生き方をさらに強く太いものにするとともに、たくさんのバレエダンサーを目指す方たちにとっても大きな希望となったことでしょう。

お金じゃ買えないものが、経済力じゃ得られないものが、政治力も及ばないものが、たしかにここにあります。
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by felice_vita | 2007-01-31 22:20 | 舞台・ミュージカル