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トッパンホール アンサンブル Vol.6 ショスタコNr.15室内楽版 日本初演

トッパンホールは初めて。
マチネだったのでなんとか迷わずいけましたが、ソワレだったら道案内の標識を見落としてものすごく時間かかってたかも。

2009年1月31日(土)15:00
トッパンホール アンサンブル Vol.6
ショスタコーヴィチ 交響曲第15番 室内楽版 日本初演

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50《偉大な芸術家の思い出に》
ショスタコーヴィチ(室内楽版/テレヴィアンコ編):交響曲第15番 イ長調 Op.141a

ヴァイオリン:ミハイル・シモニアン
チェロ:イェンス=ペーター・マインツ
ピアノ:ヴァシリー・ロバノフ
パーカッション:竹原美歌
  同上    :ルードヴィッグ・ニルソン
  同上    :マーカス・レオソン

ショスタコNr15の室内楽版は今まで聴いたことが無く、しかも今回日本初演。残念なことに当初予定されていたヴァイオリンのコリア・ブラッハーさんが急病のため、代役に。元BPOのコンマスの実力、リーダーシップ、そして銘器の音色を楽しみにしていたのですが・・・ HPに発表された後、はがきでも代役の案内が届きました。
今回ピアノをつとめられる”ロバノフさんの強い推薦の下、コリア・ブラッハーの代役として日本でビューを飾る”新星シモニアン。現在22歳。かのヴェンゲーロフ、レーピンと同郷、シベリアはノヴォシビルスク生まれ。(やっぱり生まれた場所って関係あるのか。風土的に名ヴァイオリニストが育つところなのか、素晴らしい先生がいらっしゃるのか?)
海外の有名どころとの競演はすでに多くこなしているようですが、これが日本初お目見え。22歳、良いタイミングかと。
今回は室内楽での登場だったのでその才能の片鱗は窺えたものの、彼の真の才能が披露されるのは次回かな。ゲルギエフのおぼえもめでたいらしいので、もしかしてこの年末のマリインスキー来日時にソリストで同行、っていうのもありえるか。

チャイコのピアノ三重奏曲を生で聴くのは2回目。大阪倶楽部の長原くんトリオ以来ですが、演奏者、場所が違うと音楽ってまったく違うものになるのですね。
チェロのマインツさんはとても背が高く、楽器のエンドピンがとても長い!普通の人が持つときっとコンバスサイズ。そして深い音色、演奏姿も哲学者みたいでかっこいいこと。
チェロがリードをとり、ヴァイオリンをなんとなく気遣っている風なところに、ピアノがしっかりと支える。ブラッハーさんのトリオでの丁々発止を期待していたのですが、これはこれでまた違った音楽として楽しみが。
音楽が終わりながーい沈黙。シモニアンくん、思わずピアノを振り返る、そこで拍手が入り、大きな喝采に。
会場中が静かに余韻を楽しむ空気が溢れ、濃厚なチャイコフスキーの時間でした。

後半。
舞台後方に鎮座ましました打楽器の数々が休憩の間にセッティング。オケ版と同じ13種が所狭しと並べられ、そして前半3名に加わって演奏するはパーカッショニスト3名。打楽器奏者って何でもできないとダメなのね。大変です。
指揮者もいない室内楽版、みなそれぞれ自分のパートがあろうとなかろうとカウントとられてます。普段、オケの演奏会だと後方に位置しているため殆ど動作が見えない打楽器ですが、今回は小さな動き、アインザッツの1つ1つが良くわかります。トライアングル1音鳴らすのになんなに神経使っているのか、とか。
この室内楽版、ショスタコ本人も絶賛した、というのに納得。よくできた編曲です。音楽のラインがくっきりと描かれ、素材のよさがわかるというもの。舞台上は6名なのに、大人数で演奏されているよう。また、ヨーロッパではメジャーだそうですが、日本で長らく実現していなかったのはこのパーカッション3名を揃えるのが大変だったからではないのかなぁ。
サントリーホールでの何かの公演のときに入り口で配られたチラシにトッパンホールプレスVol.39 が入っていたのですが、この中の亀山郁夫東京外大学長のショスタコNr15のインタビューがとっても良いのです。これ永久保存版にしたい、深い考察で、今回の演奏を聴くのに大変参考になりました。背景となるロシアに対する水面下の氷山のような知識の裏づけが、通常の、よくある楽曲、作曲家解説ではなく、音楽とそれを取り巻く環境までごっそりと覆って聞き手のもとに持ってきてくださるのです。

先日、ラザレフ&日本フィルで聴いたプロコフィエフ最後の交響曲である7番、そして今日のショスタコーヴィチ最後の交響曲15番。
両者ともそれぞれ違った道を歩きながらも、最後に振り返り見る景色に浮かぶものは同じものだったのかもしれないなぁ・・・なんて思ったり。

熱い演奏、満席の会場。(ほとんどが熱心なクラシックファンかと思われるが、なぜかショスタコ1楽章が終わって拍手が・・・ 録音が(泣))

ショスタコはやっぱりいい!そしてチャイコもやっぱりすごい。
そしてゲルギエフ&LSOショックのプロコ。(←これに完全に人生狂わされたかも)
なんとも味わい深き、ロシア音楽哉。
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by felice_vita | 2009-01-31 19:37 | ソロ、リサイタル

慰労

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今週はスタートからイレギュラー続き。ようやく1週間終わり。
ビールでカンパイ、とブラウマイスターを探すも見つからず。もしかしてもう置いてない?
かわりにキリンプレミアムを。
330mlなんでほぼ一口で終わるんで(笑)続けてもう一本。
うまいっ
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by felice_vita | 2009-01-30 21:19 | 日々雑記

喜歌劇「こうもり」@新国立劇場(オペラパレス)

2006年6月プロダクションの再演、初日を見に行きました。

「こうもり」
2009年1月27日(火)18:30@新国立劇場 オペラパレス
指揮:アレクサンダー・ジュエル
演出:ハインツ・ツェドニック
合唱:新国立合唱団
バレエ:東京シティ・バレエ団
管弦楽:東京交響楽団

<キャスト>
アイゼンシュタイン:ヨハネス・マーティン・クンツレ
ロザリンデ:ノエミ・ナーデルマン
フランク:ルッペルト・ベルクマン
オルロフスキー公爵:エリザベート・クールマン
アルフレード:大槻孝志
ファルケ博士:マルクス・ブリュック
アデーレ:オフェリア・サラ
ブリント(弁護士):大久保光哉
フロッシュ:フランツ・スラーダ
イーダ:平井香織

今回出色はオルロフスキー役のクールマンさん。全音域において抜群の安定感、そして何よりも美しい!立ち姿も見目も。元々ソプラノとして歌っていらしていたところをMs,Altに転向されたそうですが納得。海外プロでもなかなか彼女ほど安定したオルロフスキーには出会えないと思います。マントを翻す姿にもうっとり。宝塚の男役さんのよう。

そしてロザリンデのナーデルマンさん。
こうもりの出来を決めるのはロザリンデだと確信。どれだけ他のキャストがうまくても、最終的な出来を決めるのはロザリンデ歌手かと。彼女の安定した歌声が、他のキャストがどれだけ遊ぼうと、工夫を加えようと、それをずん、と構えて支えるだけのものがあるので全体の水準が保たれていると思います。

他のキャストも上々です。
アルフレードは日本人テノール大槻さん。監獄の部分ではトスカから千の風まで(笑)幅広く遊び心満載で聞かせてくださいました。声の伸びはこれからの場数で決まるかな。千の風になって、本物のテノール歌手が歌うとかくも美しきかな。
アイゼンシュタイン、かっこいい。ファルケ博士はワルツがお上手、そのほか本当に全体が高水準で、かつ舞台美術もお衣装も美しく、旧正月!を祝うのにぴったりの演目でした。

こうもりの舞台って全体的に黒とか濃紺、アイボリー系のダーク系を貴重にしたもの、という印象があったのですが、今回の新国プロは第1幕はウィーンというよりもニースあたりの色調、2幕のオルロフスキー邸もコートダジュールのパーティみたい。
そして日本での公演らしく、随所に日本語の台詞を挟み元来の脚本の面白みプラス日本ならではのユーモアも含み、とても楽しいもの。
日本人がドイツ語を覚えるのも大変ですが、片言でもドイツ系の方が日本語の台詞を覚えるのも大変だったと思います。
こうもり演出のお約束はきちんと守られ、そこに日本公演の味付けが加わり、「行ってよかった」と満足度も高かったです。
そして、やっぱり、何よりもJ・シュトラウスの音楽の素晴らしさ。これからしばらく頭の中を独占しエンドレスで鳴り響くこと間違いなし。

公演後、キャストの皆さん、初日祝い?で併設のレストラン・Maestroにいらっしゃり、拍手でお出迎え。舞台で見る以上にかっこよい&華奢です!!!最近のオペラ歌手は美貌も大切なんだなぁと痛感。
しつこいですがオルロフスキーのクールマンさん、お名前覚えておいて損はないです。

初日でこれだけのものですから週末の千秋楽は更に完成度が高いものになるかと思います。4回公演っていうのがなんとももったいない!
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by felice_vita | 2009-01-28 01:13 | オペラ・オペレッタ

こうもりの復習

新国にこうもりを見に行くので、久しぶりに映像とCDで復習。
映像のほうはバイエルン州立歌劇場(私はどうもドイツのこのStaatsoperの訳が国立なのか州立なのかわかりません。パッケージは国立なんだけど・・・私は州立のほうが妥当かと)、クライバー指揮。CDのほうは同じくクライバー(キャストはDVDとは違う)と、カラヤン&VPOです。

映像録画は1986年12月大晦日なので、客席もブラックタイ、華やかなこと!
そしてやっぱりクライバーですよ!!!
変幻自在、なんて優雅で高貴、そしてシャープなんだろう。
またキャストが、ジルベスターということもあるのでしょうが芸達者で客席を沸かす沸かす。
見ながらお腹抱えて大笑いしまいましたよ。
2幕の「雷鳴と雷光」、沸きすぎてショーストップ(オペレッタでもこういうのかな)。ここで大写しになるクライバーの表情がまたいいし。

その後、CDを流し聞きしていましたが、クライバーとカラヤン、全然違う。
やっぱり私はクライバー派です。序曲聞いただけで鳥肌モノ。特に序曲後半のコントラバスのアルペッジョのところなんですごすぎて死にそう・・・ カラヤンできくと、オケのコントロール、音の揃い方もすごいんですが、クライバーを知ってしまうとどうも物足りない。

さあ、新国のこうもりは如何に!?
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by felice_vita | 2009-01-25 21:53 | 音楽(未分類)

読売日響第478回定期@サントリー

とりあえず来年度の定期会員になった読響。
本日はばら騎士組曲がプログラム、そして前評判の高さからよく記事で目にする指揮者上岡敏之さんを、4月新日本フィルの定期の前にも聞いておきたい、ということで足を運びました。

第478回定期演奏会
マーラー:交響曲第10番からアダージョ 嬰ヘ長調
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ<隠された引力>(ディナミーデン)作品173
R.シュトラウス:歌劇『ばらの騎士』組曲

指揮者:上岡 敏之
ピアノ:フランク・プラレイ
コンマス:藤原 浜雄

マーラー10番、昨年11月の新日本フィル・アルミンクの定期でも聴いたのだけれど、ずいぶん印象が違う。アダージョだけど、上岡さん&読響はフレーズを思いっきり長く演奏しています。肺活量がかなり多くないと厳しいテンポです。
上岡さんはすべて譜面なしで、指揮台の上をWiiのように?狭いながらも縦横無尽に動き回る指揮ぶり。初めて上岡さんの指揮をみて、私の想像とかなり違うことに結構おどろきました。もっとあっさり系かと思っていたので。粘着質ではないものの、ものすごく演奏をコントロールするというか、「演奏者は心の底からこっちむけよ~」ってかんじでしょうか。

そしてモーツァルト。
プラレイさん、写真どおりのイケメン、痩身長身。スーツに真っ赤なシャツ。でも演奏はまったく奇をてらったものではなくオーソドックスでもなく、繊細。でありながら、オケをしっかり聴いています。そして上岡さんの指揮、私は今回のプログラムの中ではこの曲がもっともよかったと思うのですが、ピアノの演奏もしっかり聴き、ピアノ(ソリスト)とオケの乖離のない、お互いがうまく橋渡しされた演奏でした。
プラレイさんは本当に意外。もっとガンガン弾きまくるか、あるいは想定外の演奏をされるタイプ、リストとかラフマニノフをレパートリーとするタイプと予測していたのに、ハコを開けると今回のモーツァルト、そしてバッハあたりが似合いそう。
オケも、「ここはソリストとの競演箇所だから控えておこうか」という意識でおとすのではなく、楽曲的なつながりで全体の音量が自然に落ちる、というかコントロールされた、両者がお互いの音をよく聴いて尊重しあう、音のキャッチボールがきまった演奏でした。

休憩挟んでばら騎士の導入、ディナミーデン。
この曲、フランクフルト便の復路のオーディオプログラムで聞きまくった曲。(メータ&vpo)
上岡さんは、経歴のどこをみてもドイツ色の方なのですが、ウィーン系かな、と思ってしまう。むしろ読響オケのほうが音がドイツ的。不思議なものです。
ばらの騎士組曲は待ってました!です。
ワルツの3拍目のタメがすごい(笑)。あこぎなくらい。この棒できちんとテンポを刻むVaが見事。
でもこれを聞くと、これはこれで名曲なのですがやっぱりオペラを見たくなる。どこをとっても絵になる(というのか)名曲がいっぱいつまったオペラですが、ディナミーデンをアレンジした和声進行の妙、音の層。そしてオペラと同じオーボエの旋律を聞くともう我慢できない!オペラで見たい!組曲という、目の前でドラマが展開されるわけではないのに、この美しい旋律を聞くと、ゾフィーの純朴さ、(ほとんど)初恋、元帥夫人の大人っぷりが目に浮かぶ。ほんと、オーボエ、名手です。

上岡さん指揮でコントロールされた読響の音色はオーロラのようでした。重厚さ、というよりもウェイトは軽いけれど思いはいっぱいつまっている、というか、無重力で演奏しているかんじというか。
先月の広上さんがサントリーホールをめいっぱい響かせたのに対し、上岡さんはオケを存分に鳴らさせるよりも指揮下での細かなコントロールに重点をおいているというのか。そして私の感想としてはプログラムの影響もあるのでしょうがドイツ的というよりもウィーン的。
4月の新日本フィルがこれまたR.シュトラウスプログラムなので、じっくり比べたいと思います。
が、正直読響には今回のプログラムはどうかな、という印象。ちょっと物足りないかな。

先週、今週と仕事も超ピーク。久しぶりにベルサで6時過ぎ退社、音楽に浸りました。
帰りは、ばら騎士を聞いて、「だめなの、あたしはワインは飲めないのよ」を思い出した途端にワインが飲みたくなって、今ひとりチリのカベルネ・ソーヴィニオンやってます。想像以上に美味しいもので、ひとりで一本開けそうだ・・・
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by felice_vita | 2009-01-23 23:16 | 国内オケ

鮭はらこめし

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月曜日から出張はつらい…
1週間長いです。
でもこの駅弁は美味しかった!伯養軒の鮭はらこめし、1000円也。
お供のビールはYEBISU。私はPremiumモルツよりもこっちのほうが好き。プレミアム・・・は飲み口がすっきりしすぎていて(私には)。
更に言えばキリンのブラウマイスターが一番好きです。
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by felice_vita | 2009-01-19 20:21 | グルメ

日本フィル第607回東京定期@サントリー

日本フィルハーモニー交響楽団
第607回東京定期演奏会
2009年1月17日(土)14:00@サントリーホール

アレクサンドル・ラザレフ首席指揮者就任披露演奏会
《プロコフィエフ交響曲全曲演奏プロジェクトVOL.1》
プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調《古典》
モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調
プロコフィエフ:交響曲第7番 嬰ハ短調《青春》
   ※最初にオリジナル版、続いて最終楽章の改訂版
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン:漆原朝子
ヴィオラ:今井信子
コンマス:木野雅之

大阪の友人から、「東京におるんやからラザレフは絶対きいとかなあかんで~」と言われ月曜日にチケット購入。初めて日本フィルを聴きにいきました。どんなオケなのかまったく前知識無く聴いたのですが、指揮者がよいのか、もともとポテンシャルの高いオケなのか、よい演奏でした。(プロコ7番オリジナルの最終楽章の金管以外は!)


ラザレフさん、右手に眼鏡をもち颯爽と登場、一礼の後指揮台にひょい、と飛び乗られ眼鏡をかけられてから即両手を構え演奏開始。
まだ先月のゲルギエフ&LSOの記憶が残っているところに今回のプロコ、しかもゲルギーも1番を聞いていたので、比べてがっくりくるんじゃないのか、と危惧していましたが、かえって先月がすごすぎて比べる基準となりえないというか、技術云々よりも曲自体に意識がいくようになり(笑)、今日の公演はとても楽しめました。

1番は本当に楽しい。曲終わりの最後の音を下手客席に向かって柔道の技のように放り投げて終始。飛んでいった音符に楽しい粒子が集まっていてそれが客席にぱぁっと飛び散っていきました。
これからのチクルス、すべてモーツァルトとの組み合わせになっているそうですが、1番の後にモーツァルトを聴いてその理由がなんとなく分かる気がしました。

モーツァルトのソリスト、漆原さんと今井さん、漆原さんが白いドレス(胸元が黒いレースで縁取られている)、今井さんが黒いドレス(白と黒のストール)で陽と陰、でそれぞれの楽器と音楽を視覚的にも表しています。使用楽器がお二人ともグァルネリだそうで隣り合って弾いていると同じ血族なんだというのがわかります。演奏技術がすばらしいのはもちろん、お互いの気が同じというのか、見事な呼応というのか。漆原さんのヴァイオリンは春先から初夏にかけてのザルツブルクの青い空高く抜けていくような瑞々しさ、今井さんのヴィオラは安心感と包容力にあふれたロマンスグレーの紳士を思わせます。
2楽章、宝塚のベルばらの中でオスカル様が夜ひとり奏でるのがこの主題なので、なんだか漆原さんがオスカル、今井さんがアンドレに見えてきたりして。

プロコ7番。なんでこの曲をゲルギー&LSOで聴いておかなかったのか!!!と激しく後悔。なんという名曲!これぞまさしく青春!壮大な風景の広がり、ラザレフさんの指揮も聴衆にそれを意識されるかのように映画の撮影カメラが平原の映像を追っているように、上手から下手へ大きく両腕をはしらせる。そこから本当に景色が見えてくるのですよ。
最終楽章、打楽器の刻むリズムは、年を重ねて過去を懐かしんでいるときにもそこに容赦なく刻まれる時の音のよう。
ばら騎士(私はなんでもこれに喩えると言われそうですが)の元帥夫人が32ながらも自分の老いを感じ諦観の境地にいるものを見事に表現したR・シュトラウス、プロコフィエフは自らの老いを感じながらも諦観ではなく若者に自らの青春時代を投影してそれを音楽で描く。いずれも人種、時代を問わずに共通概念として持っているもので、これを描き出せる作曲家というのはやはり選ばれた才能の持ち主なのですね。

オリジナル版最後は静かに終演。
大きな拍手の後、ラザレフさんはペーパーを片手に再登場、「いま演奏した最終楽章のはオリジナル、これからプロコフィエフが書かされた最終楽章を演奏します」。マイクを置くなり演奏スタート、最後はほんと、いかにも当時のソ連の体制的な派手な終わり方でした。オリジナル版で金管がa fewとはいえない数の過失、頼りなくなって終わってしまったため、かえって改訂版のこの半ば強引な勝利的な終わり方を後に聴いたところでその失敗が挽回できたかな。(改訂版での演奏で金管が今度はうまくいったというところでラザレフさんOKサインみたいなも出されてたように見えたし)
7番、完全に癖になりました。時間が許せば21日の東京シティフィルもききにいきたいくらい。

ラザレフさん、本日の演奏、とっても満足そうでした。何度も何度もオケにも客席にも拍手をされ、投げキッス(特にステージ入り口手前、2階LAブロック18~の席の方、ラッキーだわ)!
なんかいい人だ~ 
プロコフィエフってこんなによかったんだ!という先月のゲルギーの置き土産、日本できっと花開いていくはず。
次回の6月定期がプロコ・チクルスVOL2 、ロビーで先行予約受付していたので早速予約して帰りました。ラザレフ&日本フィルのプロコフィエフ、聴いて損はありません。

冬のバーゲンも、3つで○○円、とかいうお買い物はこのところまったくスルーのくせに、最近「定期会員だと○割引き」とか、今回のようにラザレフ関係の書きモノ、配布物が多いと「ラザレフはまったくキタエンコとは違ったタイプの指揮者で・・・」とか書かれていると聞いたことのないキタエンコの来日チラシがさりげなく入っているところに目が行って「行ってみるかな」と思っちゃうところ、、、 年明けから散財しているなぁ。
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by felice_vita | 2009-01-17 18:37 | 国内オケ

2時間ケルン 超コンパクト観光 

毎年行っているとはいえ、同じ場所を繰り返し訪問しているのでまだまだ行ったことのない場所がたくさんあります。
そんな中での筆頭はケルン大聖堂。
きっとノイシュバンシュタイン城の次くらいに日本人が行く場所だと思うのですが、行ったことがなかったのです。
帰国当日、大聖堂を見るためにケルンに寄ることにしました。
ニュルンベルクからはICで3時間半、ケルンからフランクフルト空港までは1時間強。がんばれば行けるものです。

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ケルン中央駅を降りたすぐ目の前が大聖堂です。

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果てしなく高い天井、美しいステンドグラス。
声を失います。

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対岸からみた大聖堂です。


帰りのフライトが20:35発、冬のこの時期早めに向かったほうが吉、と直近のダイヤをみると乗れるはずの無かった電車が20分遅れ、大急ぎでGleis6へ。
結局当初15:20発予定が20分遅れ、さらに8分ほど遅れたのでケルンを出たのが15:48。
なのにフランクフルト空港駅についたのはほぼ定刻16:45。いや、途中DBにしてはものすごく飛ばすなぁ、と思っていたのですが(途中速度をみると268キロとなっていたポイントがあった!)、1時間でつきましたよ。びっくり。
ケルンってフランクフルトからこんなに近いとは知りませんでした。しかもかなり都会です。日曜日なのでお店は完全クローズドでしたが、平日ならかなりのにぎわいでしょうね。
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by felice_vita | 2009-01-12 16:07 | 海外旅行

安らぎのドイツ

なんでこんなにドイツに惹かれるのか。
たぶん私自身がふらふらしているのでしっかり地に足の着いた生活への憧れもあるのだと思います。そして無理をしない、身の丈にあった生活ができるのがドイツのよいところです。
日本だと、常に流行を意識していないと取り残されてしまう、みんなと同じでないと阻害されてしまう不安がありますが、ドイツだと本当に他人は他人、自分は自分、巣のままの自分でいられるのです。

私が友人と知り合ったのはもう20年近く前でしたが、その当時はまだ二人新婚間もない頃、それが一人目の男の子が生まれ1軒家(日本で言う長屋形式)に移り、そして訪れるたびに1つ1つ家具が増え、二人目が生まれて、今回訪れた際では近所に家庭菜園を借りていました。
日本だと何もかも一度にそろえてしまうところですが、安物はいらないし好みのものしか置きたくない友人宅では、気に入ったものが見つかるまで何年でも待つ。ライトひとつとっても見つかるまでは裸のまま放置しておく。そうやって作り上げられた家は本当に”我が家”の味があります。


f0041305_15281173.jpgドイツの食卓は質素、といわれますが私はそんなドイツの食事が大好きです。1日1食温かいものを食べたら(主に昼)夜はたいていkALTなもので、これなら料理下手の私にぴったり(笑)。
しかも友人夫婦、どちらも当然のこととして家事をやります。
クリスマスのお菓子、シュトーレンは彼女の手作り、クッキーは息子、娘と彼、レープクーヒェンは彼女と息子が手作り。つけあわせのクリームを泡立てるのは彼の仕事です。



f0041305_15282678.jpg家庭菜園、広さは約30平米、ここに植えなければならないもの、設置しなければならない設備も決まっており長い約款を読まなくてはならないとか。
家の裏にも庭があってそこにもズッキーニとかベリーとかグレープとかを植えているのですが、これからはこどもと一緒に菜園をやるのだそうです。えらいなと思うのが、決して日本のように厳格な親子関係ではないこと(日本では友達親子とかいわれていてもそれでも親子の境界ってありますよね)、同じ目線で話す、それでも公共の場でのしつけは大変厳しく、レストラン等で騒ぐと一斉に冷たい目がとんでくるのでそういう場においてきちんとしたふるまいができるようになるまではこどもはお留守番です。

最近では彼の仕事が忙しく夜も遅くなることがある・・・といっていますが、それでも親子のコミュニケーションの密度といったら!日本の父親(母親もかな)とはまったく全然こどもとの距離感が違います。しっかり支えているんだけど、一人の独立した人格として扱っています。
他の家族はわかりませんが、友人のところでは新生児のときもプラスチックの食器は一切使っていませんでした。大人と同じ陶器の食器です。
そして息子は11歳ですが、家にカードゲームや木製のおもちゃやレゴ、プレイモビルはありますがテレビゲームはありません。
クリスマスにテレビが故障してしまい、新しいのを購入するためサイズを測ったりお店に見に行っていましたがまだどれにするかは決めていないそう。テレビがなくても生活できるのですよね。(ちなみに私のテレビなし生活も彼らにならうところが大きいです。テレビがあっても夜サッカーとDVD程度しか視聴しておらず、朝も友人宅ではラジオでした)
モノに支配されない生活。私が良いな、とする生活がドイツでは結構普通なのですね。

友人宅での夜、約13年前に友人夫妻が日本を訪れた時のスライドをみんなで見ました。その頃の日本はまた今とは全然違いましたが、桂離宮、日光が夫妻のお気に入り。
昨年9月より息子くんが週1回、日本語を習いはじめており、ひらがなはかなり読めるようになり、簡単な会話もできるようになっています。同じ時期、学校では英語の学習もはじまったそうで、きっと頭の良い上文法的にも単語も似ているドイツ人のこと、私の英語能力なんかさっさと追い越していかれるのだろうな・・・
でも近い将来、日本に遊びに来てくれることを楽しみにしています。甥っ子(長男のほう)とはなんとなく似通った部分があるので、同じ時期に2人、実家にホームステイしてくれるといいなぁ、と思っています。
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by felice_vita | 2009-01-12 15:33 | 海外旅行

進化するドイツのチケット

帰国から一週間たちました。
毎回写真整理しないままCDに移して終わりになってしまい、反省なのですけど。

さて、ベルリンでのコンサートチケット、行くたびにシステムが改善されています。
座席が選べるのは当然として、これまでたいてい予約して予約番号を控え、現地についてから窓口でチケットと交換、だったのですが、今回州立歌劇場のシステムだとセルフプリントシステムができており、画面をプリントアウト(A4)し、そこに記載されているバーコードを入場の際に係員がバーコードリーダーで読み取るようになっていました。(そういえばアメリカSFOの場合、すべてのチケットのバーコードを入り口で読み取るようにしていたので、これで残席状況等の管理をしているのかも)
コンツェルトハウスの場合は、当日入場の際、入り口の右側に予約者の引き換え窓口があり、そちらで引き換えていくことになっていました。(予約番号も持っていましたが、名前で探されていました。)

座席指定ですが、日本だとまだカテゴリーごとでないと選択肢が見られないようになっているので、Sの端っこよりもAの方がよかった!とか、こんな席だったらDの最前列がよかった!とか、いろいろあるので、一々カテゴリーの残席状況をチェックしないといけないというデメリットがありますが、ヨーロッパだと残席状況が一気にわかるので、本当に助かります。

電車でもそうですが、改札がないから可能なのですけれども自宅でネット予約してそのまま窓口に立ち寄らずに電車に乗車できるのは楽ですね。
ドイツ鉄道、今回は円高のメリットもあったのでジャーマンレイルパスを購入していきました。本当は2ヶ月ほど前なら早割りでたいていの路線、29ユーロ(ただし2ndKlasse)で購入できるのですが、今回は出遅れしてその次のディスカウントしかなく、結局パスを購入したほうが安くつくためこちらにしたのですが、もし旅程が決まっており、1,2回の乗車であればパスを購入するよりも早割りの方が安くつくことが多いのでこちらをおすすめします。
ノーマル運賃の2ndKlasseの場合、3回ほど長距離路線を使うのなら1St Klasseのパスのほうが安いです。(ただし大きな駅に設置されているラウンジは利用できません) しかも1stKlasseだと、ドリンクはもちろん、食堂車で扱っているメニューのオーダーをお願いすると座席まで持ってきてくれますので落ち着いて食事ができます。そしてJalのクラスJのようにお茶菓子をもらえたりします。

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大晦日の移動では左端の幸運のピンクのブタちゃんのマジパンをいただきました。
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by felice_vita | 2009-01-12 14:55 | 海外旅行