ようやく下野さんが指揮する読響を聴くことができました。
2009年2月9日 第158回東京芸術劇場名曲シリーズ 指揮:下野竜也 コンマス:藤原浜雄 《下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズⅢ》 ドヴォルザーク <オセロ>序曲 作品33 チェコ組曲 ニ長調 作品39 交響曲第4番 ニ短調 作品13 オセロ序曲、2小節目からすでにドヴォルザークの香りただよう名曲。 チェコ組曲は第2曲「ポルカ」がのだめの(傷心シーン)テーマで有名なかの曲。それをせつなくメランコリックに歌わせる下野さんの指揮。 交響曲は第2楽章は悠久の大河にたつさざなみを思わせるよう、3楽章からは終局へ向かって流れが速くなり、流れに任せたボートに乗って、川岸で開かれている村祭りに集う人々がにぎやかに歌い踊りさわぐ景色をながめているかのよう。ところどころオペラティックな響きもあり。 ドヴォルザークの音楽は民衆を裏切らない。 ブラヴォー、下野さん。 彼の指揮は本当に迷いが無い。徹底的にスコアを読み下げ、頑丈な土台の上に作り上げられる音楽。 音楽にふさわしい額縁で音楽を提示することができる人です。 Mostly classisで若手指揮者特集?がされてましたが、下野さん以外いないでしょうよ。不惑の年をむかえられる今年(クリスマス生まれでいらっしゃるのですね)、ますますのご活躍を。 先月の上岡さんよりやっぱり断然下野さんだな。地方巡業、下野さんのほうがよかったよ、きっと。(でも今月は下野さんN響でツアーだからかな?) 今日はヴィオラで鈴木さんも入っていらしたし。鈴木さんの弾きぶりみてると大フィル長原コンマスがダブるわ。 2つめのやっぱり、私は読響サウンドが好きだわ。 そして音だけでなく視覚的にも。ヴァイオリンtuttiのボーイングの揃い方ってすごいし。集中して弾かなきゃなってところにくるともうシンクロ率限りなく99%。それだけの集中力と意思の統一が図られてるってことかと。 ヴァイオリンに限らず低音までそれは見事なものです。 定期じゃないのでアンコールも。 スラヴ舞曲72-7。 会場からの拍手にこたえながらも、オケをまず称える下野さん。何度目かでお約束のオケは立たずに指揮者を称える所でも、自分がヒーローではなく、オケの皆さんに向かって拍手、そして客席に向かって拍手。 人間性が音楽にも出てるんだよな。 明日は同じプロでサントリー。予定がなきゃ、ホール違うとどんな響きになるのか聴きにいきたいところなんだがね。残念。
by felice_vita
| 2009-02-09 22:47
| 国内オケ
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