最近読んだ本

映画は見られなかったので。

『路上のソリスト 失われた夢 壊れた心 天才路上音楽家と私との日々』
スティーヴ・ロペス著 入江真佐子訳 祥伝社

映画のサイトはこちら →  http://rojyo-soloist.jp/site/

ジュリアード在学中に統合失調症で退学。LAで路上生活を送りながら楽器を奏でている路上音楽家とLAタイムスコラムニストとの出会い。
原作で主人公ナサニエル・アンソニー・エアーズの専門はコントラバス。路上ではチェロとヴァイオリンを弾いていますが、ジュリアードへはコントラバスで入学。
文中では、ロサンゼルス・フィル、フランチャイズホールのウォルト・ディズニー・ホール、エッサ・ペッカ・サロネン、そのほかにも名だたるソリスト、ジュリアード時代同じ学生オーケストラでプレイしていたヨーヨー・マが出てきます。彼らのテクニックに驚嘆し自分にはあのようには弾けない、という主人公ですが、ジュリアード時代の彼の評価は類まれなる音楽性にあふれた、あたたかい音色を奏でる演奏家。
アメリカの影の部分、ドラッグ、ホームレス、いろいろな問題が描かれていますが、どうしても音楽のほうに気持ちが。。
ベートーヴェンをこよなく愛し、LAをベートーヴェンの街、と称しています。英雄、第九、チャイコフスキーの弦楽セレナーデほか、たくさんの音楽がでてきますが、最後に出てくるシベリウスの2番。
”「ここでシベリウスはなんていっているか、わかるかい?」
「こういってるんだ。『わたしはこの音楽が大好きだ』って。聞こえる?『わたしはこの音楽が大好きだ』って」・・・
 「あのコンサートがずっと終わらなければいいのに、と思ったよ」”
読み終わるなり、猛烈にこの曲が聞きたくなることうけあい。
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by felice_vita | 2009-10-03 12:06 | 読書
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