春休みで通勤電車もすいてきたおかげで、行き帰りで読了。
片桐卓也『クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか [ラ・フォル・ジュルネの奇跡]』 CDショップにおいてあるぴあクラシックがラ・フォル・ジュルネの特集、開催まで2ヶ月弱のこのタイミングにあわせての出版だったのでしょうか。 ルネ・マルタン氏のインスピレーションのすごさ、プロジェクトXばりのこの音楽祭を日本で開催するまでの道のり、浪漫ですなぁ!いいぞ!ぴあクラシック冊子を見ると東京・金沢のほか新潟、びわ湖でもこのイヴェントがはじまるとか。 日本とフランス・ナントの違い、国民性、土地柄を読むのも面白いのですが、すごいなと思ったのが、フランスのラ・フォル・ジュルネの立ち上げに日本企業が大きな役割を果たしていたこと(ソニー・フランス、YAMAHA)、そしてこの1日中音楽梯子できるプログラムをマルタン氏自身が作成されていること。同時進行するコンサートが一斉に終わらないよう(動線)、そして移動時間も図ってのプログラミングはさながら鉄道のダイヤを組む線引き屋の世界です。 日本企業って見る目があるというか、環境さえ整っていれば日本国内とまったく違う土俵でも堂々と立ち回りできる実力を持っているのですね。カラヤンとソニーしかり、ウィーン国立歌劇場とレクサスしかり。 今年のテーマは「ショパンの宇宙」。 そういえばピアノ、単独で聴かなくなって久しいのでたまにはいってみるかなぁ。 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」 東京国際フォーラムでの開催は5月2日~4日
by felice_vita
| 2010-03-19 23:15
| 読書
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