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大フィル 華麗なる協奏曲の饗宴@いずみホール

管メンバーしか予期していなかったため、コンマス長原くんをはじめベストメンバーの大フィルに驚きを禁じ得ずの演奏会でした。
いずみホールは木を大切にした造りで木管楽器の音が本当に美しく響きいずみホールの木々にうっとりと吸収されていきます。

オールモーツァルトプロ
・フルート協奏曲 第2番 ニ長調 K314
  独奏:榎田 雅祥
・ファゴット協奏曲 変ロ長調 K191
  独奏:畦内 雅人
・ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K495
  独奏:村上 哲
・クラリネット協奏曲 イ長調 K622
  独奏:金井 信之

コンマス長原くんのご挨拶&MCでスタートしたいずみホール。考え抜かれたプログラムはどなたの発案か気になるところ。ベテラン2名に挟まれた若手の2名、という構成もお見事。大フィルが今どんなによい状況にあるかを表すようなカーテンコールでした。
榎田さん、総務部長のような風貌とは正反対に美しく細い指です(失礼?)。繊細な音色はこうしたところから生まれるのでしょうか。
ファゴットはおりしも先日のN響アワーがモーツァルトのファゴットコンツェルトだっただけに新鮮。生で聴く美しさ、そして畦内さんのテクニックにも驚愕です。それに2001年大卒、ということはまだ27歳くらい???
ホルン村上さんはまるで企業の営業マンを思わせる細身のシングルスーツにバイオレットストライプのYシャツ。ホルンの方、もしかして意外に神経質の方が多い?ホルンという楽器の大変さを客席に知らしめる演奏でした。
ラストのクラの金井さん、大フィルのP・シュミードルです。会場にはかなりの中高生の姿が見えましたが弟子入りしたいナンバーワンでしょう。余裕綽々の演奏、1月の長原くんとの中之島コンサートが楽しみです。ラスト登場はその複線でしょうか?
とにかく元々文句なしの弦パート、そしていずみホールと相思相愛の木管ソロ、12月のスタートにふさわしいプログラムでした。
ラスト、ソロの皆様4名がそろってのカーテンコールでは前方客席はもちろん両サイドへのご挨拶、後ろクワイアに向いてご挨拶は、、、ないない(註:シンフォニーはクワイア開放ですがいずみはクワイア開放せず。観客はおりません)というフリもお上手な大フィルです。
来週は大植さんによる2006年最後の大フィル定期、期待値は最高潮です。
モーツァルトイヤーの幕引きには文句なしの本日の大フィル公演でした。
クリスマス装飾に包まれたいずみホールもまたうつくし.
大フィル 華麗なる協奏曲の饗宴@いずみホール_f0041305_2321276.jpg

by felice_vita | 2006-12-02 23:06 | 国内オケ
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