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まだまだ行ける 大フィル第404回定期 ヴェルディ「レクイエム」

待ちに待ったマエストロ大植さん指揮によるヴェルディの「レクイエム」の第1日目です。

指揮:大植 英次
ソリスト:畑澤 恵美(S)、秋葉 京子(A)、佐野 成宏(T)、ロバート・ハニーサッカー(B)
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団
コンマス:長原 幸太
合唱指揮:三浦 宣明

全体の出来からいうと満足はできますが、合唱もソリストも初顔合わせが重なったからでしょうか?出し惜しみの70点の出来かと思います。合唱もものすごく第一声、子音の発声、ディクションを追求されたのはとても分かりました。今回が新生合唱団のスタート、少々緊張されましたか。(ですが、うーん、これだけ助演を使われるのであればやはり年末のN響第九方式で地元の音大合唱使われた方が良いのでは。。。)
やはりすごいのはヴェルディの音楽。レクイエムはラテン語ということで、他の並み居るレクイエムとは明らかに違った、言葉を音に乗せるヴェルディのテクニックが明らかでした。イタリア語はラテン語から来ているのだなぁと納得です。ラクリモサをレチタティーヴォ調に持ってくるなんて、他のどの作曲家にもできないでしょう。
兎にも角にもヴェルディのレクイエムはレクイエムとして聴くことなかれ、これは明らかにオペラですよ。本日のソリストのバランス見てもアイーダかドンカルロ。
Ma,本日第1日目においては、ソリストは明らかに様子見でしょう。
まだまだいけるところをあえて本番の出来を見ながら歌ってらっしゃいますね。佐野さんなんてingemiscoから楽譜を置いての余裕の歌唱、試されましたね(笑)。私の母がものすごいファンなのですが私は初めて生で聴きました。出てこられた途端ソリスト、テノール歌手のオーラがバリバリです。あんなに背の高い、フェロモン発散型の方とは思いもよりませんでした。
ソプラノの畑澤さんも明日が聴きものでしょうか。かなりフルに近い状態に歌われたとは存じますがシンフォニーHの響きと合唱、オケのバランスをうかがわれていたような印象を受けました。ラストのリベラ・メは独唱ですしね。本日の1/4ピッチ低い終わりはご愛嬌でしょう(さすが、音が消えるときには限りなく正常ピッチにて響きが天井に伝わっておりました)。でも身体に音量のつまみがついているのかと疑うほど、強弱が変幻自在、コントロール可能。すごいです。背も高いし気品があって美しい!プロフィールにローゼンカヴァリエではゾフィー、と書かれていましたが雰囲気としてはマルシャリンです。
でも友人は反対に、Ms、Bsが出し惜しみだという意見。面白いなぁ。


というわけで。
急遽クワイア席から合唱を舞台上に移動させて座席一般開放、明日当日券ありそうですので再度聴きに行ってきてからきちんとした報告をさせていただきます。
本日は演奏の緊張感が欠けていたのかゲネプロ並でしたね。私もどうしても歌付だとオケのバランスまでは気が回りませんので明日しっかり聴いてきます。
でもすごい!と思ったのは2ndヴァイオリンの音色。長原くん率いる1st陣が弾いているのかと思いましたよ!(美奈ちゃん、最後に気を使ってソリスト椅子を引いてPET倒したのはご愛嬌。あれは舞台が狭すぎるのでございます)

大植さんへの「お帰りなさい!」はさすがの会場の雰囲気でした。赤いポケットチーフがとても映えていました。
by felice_vita | 2006-12-08 00:30 | 国内オケ
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