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関西フィル第191回定期~舞踏の革命~

指揮:斎藤 一郎
サクソフォン独奏:須川 展也
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
コンマス:川島秀夫

@ザ・シンフォニーホール
プロコフィエフ:組曲「キージェ中尉」作品60
           第1曲 キージェの誕生
           第2曲 ロマンス
           第3曲 キージェの結婚
           第4曲 トロイカ
           第5曲 キージェの葬送
グレッグソン:サクソフォン協奏曲<関西初演>
   休憩
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
           第1場 謝肉祭の市場
           第2場 ペトルーシュカの部屋
           第3場 ムーア人の部屋
           第4場 謝肉祭の市場(夕景)

指揮の斎藤さん、とっても背の高い方です。尻尾の長い燕尾がとてもよくお似合いで中に着用されたヴェルサーチ調の黄色と黒のベストも嫌味になりません。

年明けに2回聴いた関フィルがとても素晴らしく、今回はプログラムも面白いので嫌でも期待が高まる中の本日、2006年度末定期。
正直、キージェ中尉は期待はずれともいえます。きっとプログラム3つがいずれも気合をいれて臨まなければならない曲だったので優先順位が下にきたのでしょう。そんな中、「異常にうまいサクソフォンがいる!」と思ったら、お次の曲でソロを取られる須川さんがオケに入っていらしたのでした。このキージェ中尉、金管楽器がものすごく大変です。管の方みなさんがんばっていらしたのですが残りの2曲も気が抜けない。こうい時こそ他のパートが支えるべきなのですが、今回ヴァイオリンはどうした!というくらい精細を欠いた演奏。いつもヴァイオリンは主役、という中で今回のような完全に支えに回る、通奏低音をとる曲ではやる気をなくしているのでしょうか??うーん、、、 気合の足りなさが他パートにも影響しているといいますか、オーケストラ全体に一体感がなく、各パートがてんでんバラバラに演奏しているかんじ。

続くグレッグソンの協奏曲、とっても気に入りました!はじまりは日本的、曲が進むにつれジャズ、ミュージカル、映画音楽、という風に展開しとても気持ち良い解放系の音楽でした。
須川さん、Good Job!

最後のペトルーシュカ。みなさんこれにかけていたのですね?!
木管が出色。鮮やかです。ここにきて「やっぱり聴きにきてよかった」と大満足でした。

プログラム構成は素晴らしかったのですが、3曲全部においてAをとるには今一歩、、、でしょうか。集中力と実力。プロでも大変でしょうけど。
今回、ヴァイオリン含め弦パートの演奏に不満を感じたのはきっと先日読響の信じられないくらい統一感のある演奏を聴いてしまったからでしょうね。

明日は大フィルです。
by felice_vita | 2007-03-28 23:46 | 国内オケ
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