生音禁断症状につき大阪遠征。最終の新幹線、在来線乗り継いで帰宅。眠い・・・
8月1日(水) ザ・シンフォニーホール 指揮:アンドレイ・ボレイコ ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー 演奏:PMFオーケストラ ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調作品30 ★アンコール メトネル:鐘 リャードフ:キキモラ 作品63 魔法にかけられた湖 作品62 スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」作品54 ★アンコール バーバ・ヤガー メンバー総勢116名、壮観です。 まずはベレゾフスキー。7、8年前になるのか忘れましたが諏訪内さんのリサイタルでピアノ伴奏を聴いて以来、このようにきちんとした音楽を聴いたのは初めてです。諏訪内さんとのコンビの印象は、プログラムが現代モノオンパレードだったせいか、お互いの表現したいものが違うようでなんだかちぐはぐだなぁというもの。諏訪内さんは無機質で金属的、彼は有機質で土、とでもいいましょうか。 それが今回は年令を重ねたこともあるのでしょうか、This is ロシア!力強い堅固なロマン派なピアノであり、かつ指揮者はもちろんオケを常に気に留めながら自分の音楽表現を際立たせるというよりオーケストラと一体となって音楽を創り出そうとする姿勢が全身にうかがわれ、素晴らしい演奏でした。個人的な嗜好としては4月定期の大フィルで聴いたラフマニノフ3番の数倍よかった! 演奏が終わってからもオケのメンバーをたたえ、数度のカーテンコールそしてアンコールを弾き終えて退場の際にコンミスに「いいよ」というハケの合図まで。演奏家として、そして後進の演奏家に対する先輩としての暖かい心遣いが素晴らしかったです。 休憩挟んでの後半、リャードフは繊細で美しいメロディー。1曲のなかに物語がぎゅっと凝縮されていて紙芝居をみているよう。スクリャービンでは集中力の高い演奏で最後は音の帯がホールを一面につつみ、彼らが札幌で培った音楽とオケのチームワークとお互いの信頼が虹のかけはしのように世界を駆け巡って一回りしシンフォニーホールにやってきたような感動を覚えました。 若き演奏家たちに栄光あれ!
by felice_vita
| 2007-08-02 09:53
| 国内オケ
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